国内トラック4社/新東名で自動運転トラック社会実装に向けた総合走行実証を開始

2025年10月21日 11:47 / 経営

いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックスは10月21日、レベル4自動運転トラックの社会実装に向けた実証を開始した。

<UDトラックス、いすゞ、先進モビリティ、日野、三菱ふそうの自動運転実験車両>
20251021L4 - 国内トラック4社/新東名で自動運転トラック社会実装に向けた総合走行実証を開始

この取り組みは、豊田通商、先進モビリティ、日本工営、みずほリサーチ&テクノロジーズの4社が、2021年度から受託している経済産業省および国土交通省「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト(RoAD to the L4)」の「高速道路における高性能トラックの実用化に向けた取り組み(テーマ3)」の一環として実施するもの。

受託者4社と商用車メーカー4社は、これまで、高速道路周辺の物流施設やSAなどの中継エリア間における単独での無人走行の実現を目指し、必要な外部インフラ機器からの支援、監視・管理などの運用、車両機能の検証など、レベル4自動運転トラックを実用化するための環境整備を実施。

昨年度の走行実証では、新東名・駿河湾沼津SA~浜松SA間で、自動発着システム(車両が自動で発車や駐車を行う機能)、緊急停止能力(異常発生時等に車両が停止するための制動機能)、先読み情報支援(ITSスポットなどの路側機器から発信される故障車や落下物情報などを用いて車線変更等を行う機能)、遠隔監視などの機能の確認と検証をそれぞれ個別に行ってきた。

今回行う総合走行実証は、テーマ3事業の最終年度にあたる取り組みとして、これまでの検証・実証の集大成として実施するもの。新東名・新御殿場IC~岡崎SA間で、これまで個別に検証してきた機能を一連の流れで実施する。

具体的には、自動運転サービス支援道での「自動走行(レベル4を想定した走行)」およびその他区間での「レベル2走行」、駿河湾沼津SAおよび浜松SAでの自動発着・合流支援による自動合流、路側機器による先読み情報支援による自動車線変更・自動速度調整、異常時対応を含む運行監視機能の評価の4項目。実施期間は2025年12月まで。走行距離は片道約210kmで、12往復を予定している。

<総合走行実証の走行イメージ>
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なお、この検証の成果については、今後、テーマ3事業の総括として「高速道路でのレベル4自動運転トラック導入の手引き」(インフラ整備者・自動運転車両提供者向け)、「自動運転トラック活用ガイドブック」(物流・運送事業者向け)を取りまとめる予定としている。

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