東北運輸局/2024年度の車輪脱落事故は36件で全て大型トラック
2025年11月28日 17:32 / 交通
東北運輸局は11月19日、2024年度の大型車の車輪脱落事故の発生状況を発表した。
2024年度の事故発生件数は36件で前年度比5件減少した。36件のうち、車輪脱着作業後1カ月以内に発生したものが18件となり、約50%を占めた。昨年度は全て大型貨物自動車による事故で、車輪脱落箇所は左後輪に集中した。
2024年度に発生した東北運輸局管内の大型車の車輪脱落事故発生件数は、前年度より5件減少したものの、運輸局別発生件数は9年連続ワースト1の状況となっている。
この状況を踏まえ、東北運輸局では10月から2月末までの5カ月間を「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」期間として、様々な取り組みを実施している。
車輪脱着作業実施者別の発生件数をみると、運転者・従業員・自社整備担当者または整備管理者といった大型車ユーザーの交換によるものが約58%を占めた。以下、タイヤ業者17%、整備工場14%、不明・その他11%だった。
車輪脱着作業内容別発生件数をみると、通常タイヤから冬用タイヤへの交換や冬用タイヤから通常タイヤへの交換、また、パンクや摩耗したタイヤの交換などタイヤ交換に伴うものが67%を占めた。次に、タイヤの摩耗が偏る事を防止するため、前後・左右のタイヤを入れ替えるタイヤローテーション19%、定期点検11%、不明3%が続いた。
車体の登録年数をみると、初度登録から10年以上経過している車両が約40%を占めた。また、車輪脱落時の原因は、ホイール・ナット緩みが35件、ホイール・ボルト折損1件だった。締め付け方式は、ISO方式34件、JIS式2件となった。
脱着作業後の増し締め実施の有無をみると、「増し締め有り」が19件だった。脱落の主な要因は、「ホイール・ボルト等の劣化・摩耗」「ホイール・ボルト、ナット等のネジ部、ハブ面の錆や汚れ」。
大半が大型車ユーザー自ら車輪脱着作業を実施し、増し締めも実施しているが、1カ月以内に脱落事故が7件発生した。具体的には、車齢6年以上経過している車両が28件で77.7%を占めた。
経年劣化の影響もあり、ネジ部、ハブ面の錆、汚れ等の除去不十分や潤滑剤の塗布不十分等により、適正な締め付け力を得られず脱落に至った。また、日常点検において、確認が不十分であり、緩みに気づくことができず脱落に至ると推測できる。
車輪脱落カ所をみると、左後輪が35件、右後輪が1件だった。左後輪が多く脱落する原因として、右折時は、比較的高い速度を保ったまま旋回するため、遠心力により積み荷の荷重が左輪に大きく働く。
また、左折時は、低い速度であるが左後輪がほとんど回転しない状態で旋回するため、回転方向に対して垂直にタイヤがよじれるように力が働く。さらに、道路は中心部が高く作られている場合が多いことから、車両が左(路肩側)に傾き、左輪により大きな荷重がかかることが考えられる。
そのほか、前輪は、ホイール・ナット緩み等の異常が発生した場合、ハンドルの振動等により運転手が気付きやすいといった点も考えられる。
■大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン(東北運輸局)
https://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/content/000362291.pdf
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