物流ソリューション開発のKURANDO(東京都品川区)の調査で、物流機能を外部委託している中小企業の4割以上が、物流機能の内製化を検討していることがわかった。
この調査は11月28日~12月2日、物流機能を必要とする業種の中小企業の経営者830人を対象に実施したもの。
<物流機能内製化の検討状況>

その結果、中小企業の45%が戦略企画・設計、管理、オペレーションといった物流機能を外部委託していることが判明した。外部委託における課題としては「コスト増大」や「柔軟性・対応力の不足」が挙げられている。
また、物流機能を外部委託している企業の4割以上が、物流機能の内製化を現在検討中、または過去に検討したことがあると回答。内製化を検討する理由としては、「コスト削減」「リードタイム短縮・スピード向上」「在庫管理や指示・統制強化」が主な目的であることが明らかになった。
<内製化を検討する理由>

一方、物流機能の内製化を進める上での障壁としては「初期投資・運営コストの増大」や「専門人材の確保・育成の困難さ」が挙げられている。物流機能を外部委託している企業の4割以上が、物流コストが現状から10%未満上昇した段階で内製化を本格的に検討し始めると回答している。
<内製化検討のきっかけとなる物流コスト上昇率>

このような物流内製化の障壁に対して、KURANDOは物流DXツールを提供することで支援を行っている。同社の「Logimeter」「Logiboard」「Logiscope」といったツールは、物流現場の状況を可視化し、業務の効率化や全体最適化を目指すサービスだ。これにより、初期投資や運営コストを抑えながら、専門人材に依存せず現場主導での改善活動を促進する仕組みを構築している。
■KURANDO(https://kurando.io)
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