三菱ふそう、日野、トヨタ、ダイムラートラック/協調し、CASE技術の早期実現目指す
2023年05月30日 19:08 / 経営
- 関連キーワード
- 三菱ふそうトラック・バス
- 日野自動車
三菱ふそうトラック・バス、ダイムラートラック、日野自動車、トヨタ自動車の4社は5月30日、都内で共同記者会見を行い、三菱ふそうと日野の経営統合及びCASE技術開発等の協業について説明を行った。
<左から、日野自動車 小木曽社長、トヨタ佐藤社長、ダイムラートラック ダウムCEO、三菱ふそうデッペン社長>
トヨタの佐藤恒治社長は、今回の取り組みについて「商用車は社会インフラとして重要なモビリティ。カーボンニュートラルに向けてはCO2排出量の4割を占めており、環境にやさしいモビリティにしていくことが不可欠。商用車の新しい未来を創っていく挑戦が豊かなモビリティ社会の創造に重要な役割を果たしていく。そのカギを握るのは電動化や自動運転などのCASE技術。CASE技術は広く普及してこそ社会の役に立ち、そのためには技術開発力が必要だが、日本の商用車市場は世界と比べて規模が小さく、各社が単独で戦うのは難しい状況。豊かなモビリティ社会を創造していくには、競争のみならずみんなで力を合わせて未来をつくって行くことが強く求められている。今回4社での協業を通じて、CASE技術の普及を加速していきたい」と背景を説明。
さらに「三菱ふそうと日野は統合により両社のシナジーを高め、開発、調達、生産における事業の効率化を図ることで、CASE技術に取り組む事業基盤、競争力を強化していく。ダイムラートラックとトヨタは両社の強みを持ち寄り、CASE技術で統合後の会社を支えながら、両社の間でもさらなる技術力の強化に取り組んでいく。中でも水素領域の取り組みは豊かなモビリティ社会を実現するために4社で力を入れて協力していく大きなテーマ。今後、三菱ふそう、日野も含めた4社で水素モビリティの普及を商用車から加速させていきたい」と水素社会の早期実現に向けて期待を語った。
また日野自動車の小木曽聡社長は「100年に一度の大変革期の現在、カーボンニュートラル、ドライバー不足、交通事故など社会課題への解決に向けたCASE技術の開発の取り組みは、待ったなしの状況。不正問題への対応は手ごたえを感じてきているが、カーボンニュートラルなど環境変化への対応を同時に実現することは日野単独では厳しい。今回の4社の枠組みを千載一遇の機会と捉えている。日野自動車としては、認証問題などの基盤は自らしっかりと立て直し、この4社の枠組みで将来の姿を作っていきたい」と述べた。
三菱ふそうトラック・バスのカール・デッペン社長は「日本の社会と経済は最先端の輸送技術を必要としている。日本は2050年までにカーボンニュートラルを目指しており、私たちは輸送のカーボンニュートラル化のためのソリューションとなることを目標としている。そのための開発には莫大な投資、資源、知見が必要。単独でできる範囲を超えている。新たな友人となるトヨタと日野に対して大きな自信、確信を持っている。ありがとう、ようこそと伝えたい」と、今回の取り組みについて期待を語った。
最新ニュース
一覧- ビーイングHD/2024年問題に対応「時間外労働」年間900時間達成 (05月20日)
- MY MEDICA/総合医療情報サイト運営のギミックとパートナーシップ契約を締結 (05月20日)
- 日野/2025NEW環境展に、ごみ収集業界向けソリューションなど出展 (05月20日)
- 東邦車輛/6月1日より純正部品を10%値上げ (05月20日)
- ASF/軽EVバン購入者に電気代2年分をキャッシュバックする施策を実施 (05月20日)
- 三井住友海上/既設ドラレコをAI化し安全運転を促進する実証実験を開始 (05月20日)
- アジアンウエイ/トラックの駐車場が見つかるサービス「とことん駐車場」を開始 (05月20日)
- BYD/EVトラック国内導入に伴う人材募集サイトをオープン (05月20日)
- 交通事故統計/25年4月の事業用トラックによる死亡事故、前年より減少 (05月20日)
- ドライバー・配送/25年4月のパート・アルバイト全国平均時給20%増の1517円 (05月20日)
- AZ-COM丸和HD/2025~2028年度、中・大トラックに40億円など総額500億円投資 (05月20日)
- 遠州トラック/25年3月期「中継輸送」金額ベースで12.2%増 (05月20日)
- 遠州トラック 決算/25年3月期「輸送部門」営業収益3.6%増の360億円 (05月20日)
- ビーイングHD/「M&A推進室」新設、同業他社・IT・人材派遣企業など検討 (05月20日)
- ビーイングHD 決算/1~3月「物流事業」売上高9.1%増の73億円 (05月20日)
- 全ト協/ドライバーの睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査でチラシ作成 (05月20日)
- 諫早TS/5月26日~28日女性用シャワー、5月28日浴室休業 (05月20日)
- 京葉道路/幕張ICを夜間閉鎖、6月2日から (05月20日)
- 日東道・山形道/6月19日から順次、酒田中央IC~鶴岡西ICで夜間通行止め (05月20日)
- 中部運輸局/25年4月の行政処分、輸送施設の使用停止(100日車)など3社 (05月20日)