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2023年07月25日 10:48 / 経営
鈴与と鈴与カーゴネット(SCN)は7月25日、第24回物流環境大賞(主催日本物流団体連合会)で、「特別賞」を受賞したと発表した。
特別賞を受賞したのは、「発荷主・着荷主・物流事業者の三者協力による、低床型のトレーラーを利用した中継輸送の実現」、「トレーラーを活用したフェリー輸送によるモーダルシフト・中継輸送の導入」の2つの取り組み。
1.「発荷主・着荷主・物流事業者の三者協力による、低床型のトレーラーを利用した中継輸送の実現」
それぞれ貸切り運行だったユニリーバ・ジャパン、ライオン、PALTACの配送は、帰り便が空送車両となることがあったため、関東・関西間の配送を集約し、共同輸送を実施することで、実車率を向上。また一回の輸送で通常より多くの貨物を運べる低床トレーラーを導入し、一運行あたりの積載量と積載効率を向上させることで、車両使用台数とCO2排出量削減を実現。さらにSCN営業所(静岡県)での中継輸送を行うことで集配送のドライバーの入れ替えが可能となり、ドライバーの負担軽減と、前後日の運行時間を調整することによる法令を遵守した持続可能な輸送を実現した。
貨物荷姿(高さ)の制約により、大型車両ではパレット1段積みとなるのに対し、パレット2段積みが可能な低床トレーラー投入により、輸送車両台数はユニリーバ・ジャパン、PALTACは大型車124台が低床トレーラー104台に、またライオンは大型車120台が低床トレーラー104台となり、合計36台を削減。実車率は従来78.3%が98.3%に向上、CO2排出量は41.5t(29.2%)の削減となった他、中継輸送により、運行時間の調整によるドライバーの負担軽減と法令遵守も実現している。
2.「トレーラーを活用したフェリー輸送によるモーダルシフト・中継輸送の導入」
昭和産業の茨城県から兵庫県への食用油の輸送の一部について、大型車での陸送輸送からトレーラーを活用したRORO船による海上輸送(千葉港~堺泉北港)にモーダルシフトし、C02排出量を24.3t(30.9%)削減。陸送はSCN営業所(静岡県・愛知県)での中継輸送を行うことでドライバーの負担低減と、前後日の運行時間を調整することによる法令を遵守した持続可能な輸送を実現した。またフェリー輸送と中継輸送との併用により、片方の手段が手配できない状況下でも、他方の手段での手配が可能であるため、BCPを踏まえた輸送の安定供給を実現している。