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2023年11月02日 13:33 / 経営
水素エンジン開発のiLabo(東京都中央区)は10月31日、JALグループで航空機地上支援車両の整備や保守、特殊車両の設計・製造などを行うJALエアテック(東京都大田区)と30日に業務提携したと発表した。
今後、両社は水素エンジン搭載トラックの開発と普及によって産業領域における脱炭素化の早期実現に取り組む。
iLaboが開発を進めている「水素エンジン搭載トラック」は、水素燃料電池(FC)とは異なり、既存のディーゼルトラックを改造して水素で走行できるようにするもの(水素化コンバージョン)」。
<水素エンジン搭載トラック>
燃料電池トラックやEVトラックでは高価なFCスタックやバッテリーを搭載するが、水素エンジン車はその必要はない。ディーゼルエンジンにスパークプラグを設置、水素高圧タンクを車両に搭載するなど小範囲の改造で済み、車両を代替する必要もないことから製造コストが抑えられる。また燃料電池車と異なり、高品位水素を必要としないことから、化学工場などの低コストの副生水素が活用でき、燃料としての水素のコストも低減することを可能としている。
<10月に富士スピードウェイで開催されたトラックショーでも披露された>
一方、JALエアテックが運用している航空機地上支援車両(GSE)は、航空機を押し出すトーイングトラクター、航空機にコンテナを搭載するハイリフトローダー、航空機の整備に使用する高所作業車など多種かつ特殊なものが多い。そのためJALエアテックはこれらGSEの保守、メンテナンス、設計、製作について、長年の経験から幅広い知識を有している。
そのようなところから、iLaboの水素エンジンに関する専門性を活かした開発力とJALエアテックの特殊車両の設計、製作の知見とを合わせることによって、今後、需要拡大が見込める水素化コンバージョン事業に対して大きなシナジーが期待される。
両社は本業務提携によって緊密化を図り、脱炭素社会の早期実現に向けて協業、水素エンジントラック等の事業機会の拡大に向けて協業展開を強化していくとしている。