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2024年01月29日 16:00 / 交通
日本高速道路保有・債務返済機構とNEXCO西日本九州支社は1月29日、連名で熊本県警察本部交通部高速道路交通警察隊に告発を行ったと発表した。
<人吉インターチェンジ>
2023年9月29日0時10分頃に、九州自動車道人吉インターチェンジ(熊本県人吉市鬼木町)において、道路法第47条第2項に違反して大型トレーラを通行させた運行会社である聖徳貨物を同法第104条第1号および第107条に該当するものとして、2024年1月22日、熊本県警察本部交通部高速道路交通警察隊に告発したもの。
車両制限令の一般的制限値は車両総重量25トン、長さ12.00mであるが、聖徳貨物は、車両総重量42トン、長さ16.20mと車両総重量17.20トン、長さ4.20mを超過する車両を通行させていた。今回、告発した運行会社は、車両制限令で定められた一般的制限値を大きく超過する車両を繰り返し通行させていたことから、極めて悪質であると考えているという。
車両制限令違反車両、特に重量違反車両は、速度低下、操作性低下など、重大事故を誘発する可能性があるだけでなく、国民の重要な財産である道路を劣化させる大きな要因となる。そこで、NEXCO西日本では、専門的に取締りを行う「車両制限令等違反車両取締隊」を組織し、日々、違反車両に対する指導、取締りを行っている。
なお、取締現場での直接指導以外にも、悪質違反者については、別途、高速道路機構と高速道路6会社連名による文書警告や、車両制限令違反者講習会に悪質違反者の責任者を招請して対面指導を行うなど、高速道路機構と高速道路6会社が連携して違反撲滅に向けた取組みを行っている。
高速道路機構とNEXCO西日本は、今後とも関係機関と連携を図り、道路法違反車両に対しては厳正に行政措置を行い、安全で円滑な交通の確保に努めるという。