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2024年04月10日 15:53 / 施設・機器・IT
住友ゴム工業は4月10日、タイヤ形状を三次元でとらえて摩耗を検知するシステムを村田製作所と共同開発し、2025年よりDUNLOP直営店(タイヤランド)で実証を開始すると発表した。このシステムによってタイヤの適切な管理が可能となり、トラック・バス事業者の課題であるコスト低減や環境経営に繋がるものとしている。
今回開発したシステムは、タイヤ摩耗をセンサーで見える化し、ユーザーに数値でフィードバックするもの。住友ゴムのタイヤメンテナンスやタイヤ開発に関する知見と、村田製作所の通信市場で培った三次元計測によるセンシング技術や自動車市場における技術的知見を融合させることで、摩耗データを高精度かつ三次元で計測する技術を確立し、幅広い使用環境や車両・タイヤに対応可能な摩耗検知デバイスを開発したしたという。
<タイヤ摩耗検知システムのイメージ>
具体的には、スマートフォンのアプリケーションを用いて摩耗検知デバイスでタイヤをスキャンし、タイヤ表面データをアルゴリズムで解析することで、タイヤ摩耗を三次元で正確に把握。ユーザーには3段階でタイヤ各主溝の摩耗状態が表示されるとともに、偏摩耗があった場合にはその位置がフィードバックされる。
<タイヤ摩耗検知システムによる測定・判定>
住友ゴムではこの実証を通して、摩耗・偏摩耗の傾向からタイヤ交換やローテーション時期を予測し、計画的なメンテナンスによって車両稼働率の向上につなげることに加え、適切なタイヤ管理によって質の高い台タイヤが増えることでリトレッドの回数向上にもつながるものとして期待している。
さらに同社では、CASE/MaaSに対応する高い安全性能・環境性能を実現するために、タイヤ開発および周辺サービスの開発コンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」を掲げているが、その周辺サービスの中核を担う「センシングコア」において、同システムによる高精度な摩耗データの収集は、タイヤの摩耗検知技術の精度向上およびさらなる機能やサービスの開発に繋がるとしている。
■住友ゴム(https://www.srigroup.co.jp/)