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2024年07月03日 16:32 / 施設・機器・IT
スポーツテック企業のユーフォリア(東京都千代田区)が実施した運輸業界で働く人のコンディション調査の結果、シフトワーカーは日勤ワーカーより睡眠の質が低く、日中の眠気が強い人が多いことがわかった。
調査は今年1月10日~3月末、日勤ワーカー77名、シフトワーカー22名の計99名を対象にWebで行ったもの。
まず、睡眠の質を評価するために臨床現場でも利用される「アテネ不眠尺度」で得た回答を集計したところ、「不眠症の可能性が高い」に該当したのは、日勤ワーカーの29.9%に対し、シフトワーカーは45.5%と高い結果となった。さらにドライバー職では日勤ドライバー25.0%に対し、シフト勤務ドライバーでは50.0%と、その差が大きくなっている。
日中の眠気を評価するために臨床現場でも利用される「エプワース眠気尺度」で得た回答では、日勤ワーカーの36.4%、シフトワーカーの59.1%が「日中の強い眠気あり」に該当。ドライバー職での比較ではさらに差が大きく、日勤ドライバー33.3%に対し、シフト勤務ドライバーは65.0%と高く、日中の眠気が強いドライバーが半数以上であることがわかった。
交代制勤務の健康リスクについては、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(厚生労働省:健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会)でも言及されているが、今回の調査はそれを裏付ける結果となった。ユーフォリアは、本調査の結果を基に運輸業界の健康的で安全な職場づくりを支援するプログラム開発を行っていくとしている。