独MANトラック&バスは10月15日、同社初の大型EVトラック「eTGX」の納入を開始したと発表した。
<納入されたeTGX>

納入先は自動車部品サプライヤーのドラクスルマイヤーグループで、ポルシェのEV「マカン エレクトロリック」用のバッテリーを約5キロ先のポルシェ工場に輸送する。平均15.5トンを輸送し、年末までにさらに2台を追加する予定。
eTGXは豊富なバリエーションを持つが、今回導入された車両は、合計534kWhとなる6個のバッテリーパックと最高出力450HP(330kW)のモータ-を搭載している。車両はMANの商用車レンタル会社ビジネス・フリート・サービスが購入し、これを物流会社のスペディション・エルフレインがレンタルし運行を行う。
eTGXのうち最もハイパワーのバージョンは544HP(400kW)で、将来利用可能になる高電圧」バッテリーを搭載すると再充電で約650kmの走行が可能になる。またメガワット充電規格にも対応し、将来的には1メガワット以上の充電を使用すれば約30分でバッテリー容量10%から80%まで再充電でき、長距離輸送も可能になるとしている。なおMANでは、2030年までに納入されるMANトラックの約半分がEVトラックになると予想している。
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