ダイムラー・トラックとボルボ・グループは10月28日、大型車両向けのソフトウェアプラットフォームを開発する合弁会社設立について契約を締結した。
<ダイムラー・トラックCEOのカリン・ロードストローム氏(左)とボルボ・グループ社長兼CEOのマーティン・ルンドシュテット氏(右)>

新会社は本社をスウェーデンのヨーテボリに置き、出資比率は50:50。2025年上半期の事業開始を予定している。
新会社では、商用車専用で大量のデータを処理できる集中型高性能制御ユニットの仕様策定と調達も含め、自動車メーカーが独自の車両機能を開発するための基盤として使用できるオペレーティングシステムとツールを開発。他の商用車メーカーにも提供していく。
ダイムラー・トラックのカリン・ロードストロームCEOは「この契約は、業界のデジタル変革をリードするという私たちの共同の取り組みを示すものです。この合弁事業のソフトウェアとハードウェアは、お客様にとって前例のないレベルの安全性、快適性、効率性を実現するために不可欠です」とコメント。
またボルボ・グループのマーティン・ルンドステット社長兼CEOは「私たちは力を合わせてソフトウェアアーキテクチャを再定義し、自己最適化トラックの新時代を切り開きます。私たちは協力して複雑さを排除し、お客様がより高いレベルの接続性、安全性、効率性を実現し、より高いパフォーマンスを継続的に追求できるようにします。これは現代世界の課題に対する革命的な対応であり、業界標準を設定できることを誇りに思います」と期待を述べている。
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