トラック運送業界の景況感/24年10~12月は輸送効率改善で上向く
2025年02月10日 13:45 / 経営
全日本トラック協会が2月10日に公表した「第128回トラック運送業界の景況感(速報)2024年10月~12月期」によると、業界の景況感は10.9ポイント改善した。
実働率や実車率の向上により輸送効率が改善し、さらに輸送数量も増加したことから、業界の景況感は前回の▲29.1から▲18.2に改善している。
一方で、運賃や料金は改善基調にあるものの、燃料費や物価の上昇に伴うコスト増分を十分に転嫁できず、営業利益の改善には至っていないとしている。
また来期(2025年1月~3月期)の見通しは、引き続き人手不足や物価高の影響が続くと予測されることから、景況感は今回の▲18.2から▲26.6へと8.4ポイント悪化する見込み。輸送量や運賃の上昇により一時的に景況感が改善したものの、依然としてコスト上昇圧力が強く、利益を圧迫する事業環境が今後も継続することが予想される。
一般貨物では、運賃・料金の水準は前回より0.1ポイント悪化したものの、輸送数量は16.9ポイント改善したことで、営業収入(売上高)は0.9ポイント改善した。しかし、営業利益は原価の上昇が収益に影響を与え、3.1ポイント悪化した。
今後については、輸送数量は0.6ポイント悪化、運賃・料金の水準は9.2ポイント悪化し、営業収入(売上高)は1.3ポイント悪化する見込み。営業利益も、0.6ポイント悪化する見込み。
特積貨物は、輸送数量は6.5ポイント改善、運賃・料金の水準は8.7ポイント改善も、営業収入(売上高)は1.8ポイント悪化した。営業利益は1.8ポイント改善している。
今後は、輸送数量は3.3ポイント悪化、運賃・料金の水準は3.2ポイント改善することから、営業収入(売上高)は3.3ポイント改善の見込み。営業利益は6.4ポイントの改善を見込んでいる。
最新ニュース
一覧- いすゞ自動車/「統合報告書2025」の重要ポイントを紹介する解説動画を公開 (11月07日)
- ボルボ・トラック/燃料消費とCO2排出量を削減する新世代のストップ・スタート機能を発表 (11月07日)
- 両備トランスポート/ジャパントラックショーに2台のゴールドRが参加、来場者にアピール (11月07日)
- 東海電子/「e点呼セルフTypeロボケビー」が業務負担軽減に貢献、アンケート結果を発表 (11月07日)
- ドラEVER/ドライバーの転職活動を効率化する新機能「自己PR自動生成」を提供開始 (11月07日)
- NBSロジソル/従業員が認め合う環境構築、社内ポイント制度「TwooCa」導入 (11月07日)
- ファービヨンド/トラックドライバー向け「安心休息マップ」で物流業界を支援 (11月07日)
- 映画「運送ドラゴン」/運送業界の社会問題描く話題作、12月に奈良で年内最後の上映会 (11月07日)
- 重量超過車両/基準2倍超過「軸重20トン」1台で、道路橋に4096台分の影響 (11月07日)
- 国土交通省/金子大臣「運輸事業振興助成交付金制度は輸送の安全・適正化に欠かせない制度」 (11月07日)
- 都道府県警察/11月の公開交通取締り情報更新、速度違反などを取締り (11月07日)
- 新名神/12月8日から甲賀土山IC~草津JCTで夜間通行止めを実施 (11月07日)
- 山陰道/11月19日から1月20日まで松江道路の一部区間を夜間全面通行止め (11月07日)
- 近畿地域5機関連携/荷主向け「改正物流効率化法説明会」12月19日オンライン開催 (11月07日)
- 公正取引委員会、四国運輸局/高松道のSA・PAでトラックドライバーに聞き取り・周知を実施 (11月07日)
- 四国運輸局/11月「過積載防止強化月間」根絶街頭キャンペーン実施 (11月07日)
- 関東地域連絡協議会/「首都圏大規模同時合同取締」全20カ所で違反車両27台に行政指導 (11月07日)
- 外国人ドライバー採用/3割の企業が増員予定、一方で日本語能力や交通安全意識に不安も (11月06日)
- 業務中サングラス着用調査/消費者の8割は賛成、ドライバーは過度に懸念 (11月06日)
- 古河ユニック/佐倉工場で見学会を開催、大学生・大学院生のキャリア教育を支援 (11月06日)

