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2025年08月20日 10:18 / 施設・機器・IT
Hacobuは8月20日、キリングループロジスティクスによる、トラック予約受付サービス「MOVO Berth」の導入事例記事を公開した。
構内滞在時間の短縮を通じてドライバーの拘束時間を削減し、持続可能な物流の実現を目指す「構内滞在1時間以内」プロジェクトについて紹介している。
キリングループロジスティクスは、キリンビールやキリンビバレッジ、メルシャンなどのキリングループ各社の物流業務を担っている。機能分担会社としてキリン製品を全国に配送しており、キリングループのバリューチェーンにおいて重要な役割を果たしている。
また、物流改革の目標として「構内滞在1時間以内」を掲げている。ここでいう「構内滞在」とは、トラックが物流拠点の構内に入ってから退出するまでの時間を指す。協力会社である運送事業者から選ばれる荷主であり続けるためには、この滞在時間を短縮してトラックの回転率を高め、ドライバーの拘束時間を減らすことが不可欠となる。
今回、MOVO Berthを導入したキリングループロジスティクスの10拠点では、これまで紙伝票への手書き記録や、無線・電話での車両誘導などアナログな手法に頼っていたことで、「構内滞在時間」や「作業時間」の正確な把握が難しく、現場の業務負荷も大きな課題だった。
2024年春からMOVO Berthを導入したことで、ある拠点ではデータ入力作業時間が1日あたり120分から4分へと97%削減、構内誘導時間も200分から50分へと75%削減するなど、大幅な効率化を実現。さらに、滞在時間や作業時間の正確なデータ取得が可能となった。
これにより、拠点ごとにKPIを設定し、独自の改善活動が行えるようになったが、「構内滞在1時間以内」という高い目標を達成するには、より高度なデータ分析と、拠点を横断した全社的な改善活動が必要となった。
そのため、2025年2月から、MOVO Berthのデータ分析機能「拠点横断アナリティクス」の活用を開始した。「拠点横断アナリティクス」とは、荷待ち時間・荷役時間などの複数拠点のデータを統一された指標で分析し、各拠点の課題や改善ポイントを可視化できる機能となっている。
MOVO Berth「拠点横断アナリティクス」を活用したことで、正確な構内滞在・作業データの取得を実現し、拠点ごとの作業実態をデータで把握できるようになり、拠点能力の可視化・比較・改善が可能になった。また、拠点間の比較を可能にし、全社での改善活動を推進した。拠点横断アナリティクスを活用し、拠点間を統一KPIで横比較。拠点では対応が難しい課題を本社が把握・改善できる体制を整備した。
さらに、処理能力や構内滞留台数の見える化でスループット最大化した。「1バース当たりの作業能力」や「構内滞留台数」といったKPIを設定することで、拠点のスループット最大化に向けた改善検討が可能になったという。