ホンダモビリティソリューションズ(HMS)が、今年8月に実施したアンケート調査で、2024年4月以降、多くのドライバーが給与面で不満を感じていることがわかった。
この調査は、全国のトラック、バス・タクシー、宅配便のドライバー709名を対象に、働き方改革関連法改正が施行された2024年4月以降の変化を聞いたもの。
まず、月給の変化についての質問では、全体の64.8%が「あまり変化はない」と回答。このうちトラックドライバーは「増えた」が18.1%、「減った」が15.3%。バス・タクシー、宅配便に比べ「減った」割合は比較的少ない結果となった。
<収入の変化>

2024年4月前後でドライバーの仕事をする中で変化を感じることがあるかという質問では、「ドライバーの人手が不足するようになった」が最多。また「仕事時間を細かく管理されるようになった」や「仕事に余裕がなくなった」との回答も多い。
<仕事をする中での変化>

ただ、この上位回答5つをドライバー3種別に見ると、違いが大きい。バス・タクシーでは「人手が不足するようになった」が突出しているのに対し、宅配便では「仕事に余裕がなくなった」が、他ドライバーの回答と比較して最も多い。「荷物が増えた」との回答と合わせ、EC市場の拡大等によって宅配ニーズが高まっているが、人手が足りていない実状が伺える。一方、トラックドライバーでは「仕事時間を細かく管理されるようになった」の割合が他ドライバーよりも若干多い。
<3種別・仕事をする中での変化>

ドライバーの仕事をするにあたり改善を期待することについては、トラックドライバーでは「荷待ち等手待ち時間を減らして欲しい」の回答が他ドライバーよりも多かった。荷待ち時間の削減はトラック運送業界の大きな課題であるが、まだまだ改善が進んでいないことが伺われる。
<期待する改善点>
