T2/石油業界7社とカーボンニュートラル燃料利用拡大で合意、自動運転トラックでは初

2025年08月07日 11:53 / 経営

T2は、出光興産、伊藤忠エネクス、宇佐美鉱油、三和エナジー、ENEOS、ENEOSウイング、太陽石油の石油業界7社と、自動運転トラック向けに「カーボンニュートラル燃料(CN燃料)」の利用を拡大すべく、燃料の試験利用を通じた給油オペレーションの改善活動など、相互に協力していくことで合意した。

自動運転トラックの分野で、広く石油業界とCN燃料の利用拡大を推し進めていく取り組みは、今回が初。

T2が石油業界各社からCN燃料の供給をそれぞれ受けた上で、自社の自動運転トラックで試験的に利用。実施中のレベル2自動運転トラックを用いた実証から取り入れつつ、2025年7月より開始した商用運行における利用も検討する。

<合意した石油業界7社>
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取り組みの第一弾として、住友化学グループとT2で開始している実証で「B5軽油」「リニューアブルディーゼル」の利用を2025年中にも開始する。

軽油にバイオディーゼル燃料を5%未満混ぜた「B5軽油」は宇佐美鉱油および三和エナジーから、また廃食油や廃動植物油脂を主な原料とした軽油代替燃料「リニューアブルディーゼル」を伊藤忠エネクスから供給を受ける。

<B5燃料>
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また、この実証の状況も踏まえながら、B5軽油を利用してもなお排出される残り95%のCO2に対してカーボンクレジットを付与することで、使用した燃料油の100%分をオフセットできる、出光興産の「出光カーボンオフセット fuel B5 軽油」(ICOF B5)の利用も視野に入れていく。

さらに、二酸化炭素と水素を原料とした「合成燃料」については、ENEOS、宇佐美鉱油、三和エナジー、ENEOSウイングと利用方法を検討していくほか、西日本に主要な基盤を置く太陽石油とはCN燃料の安定供給のあり方を協議していく。

CN燃料は、現状では給油スポットの数が限定されている上、一部の燃料については給油時に手続きが必要となるなどオペレーションの煩雑さが課題だが、T2では高速道路のインターチェンジ付近に、自動運転(高速道路)と有人運転(一般道)を切り替える拠点の開発を進めており、拠点の敷地内に給油スポットを整備しやすい特徴がある。さらに、長距離輸送を前提とする自動運転トラックでCN燃料を積極的に用いればCO2排出量の削減に一定寄与できると見込まれるため、自動運転トラックは今後CN燃料の利用を拡大させていく上で鍵になり得るとしている。

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