平和島自動運転協議会/新たに4社が参画、物流業界の課題解決に向け取り組み加速
2025年12月23日 11:25 / 経営
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東京流通センター(TRC、東京都大田区)を拠点に自動運転技術の開発を進める平和島自動運転協議会に、新たに4社が参画した。
今回参画したのは、グリーンライン中京(愛知県江南市)、姫路合同貨物自動車(兵庫県姫路市)、フレッシュロジスティクス(東京都大田区)、Nuro,Inc(米カリフォルニア州)。
今回参画した企業はすべてTRCの入居テナント(一部関係会社を含む)で、物流業界が直面する社会課題の解決に向けた取り組みを共有している。これにより、既存会員企業との間で知見やノウハウを共有し、新たなイノベーションの可能性が広がることが期待されている。協議会は自動運転車両の社会実装と「真の物流効率化」を目指すエコシステム構築を目的に、引き続き会員企業と連携して挑戦していく方針だ。
協議会では、「TRC建物内の自動運転走行WG」と「循環型ラストマイル配送WG」の2つのワーキンググループを発足している。自動運転関連企業と物流関連企業がそれぞれの知見を活かし、協議会の発展に寄与していく構えだ。TRC構内での実証実験やオープンイノベーションを通じて、自動運転車両の社会実装におけるスタンダードを平和島から形成することを目指している。また、持続可能な物流の未来を創出するため、多様な企業や団体と連携を深めていくとしている。
今回の参画に関し、グリーンライン中京は、医療物流に特化した同社の経験を活かし、ドライバー不足や労働環境改善を課題とする物流業界において自動運転トラックの実装に貢献していく考えを示している。姫路合同貨物自動車は、平和島内での超近距離実証を進めるなど、同社の輸送・保管サービスの経験を協議会に活用する意向を表明した。フレッシュロジスティクスは、食品輸送に特化した物流の効率化を進めるとともに、自動運転技術の向上に寄与する意欲を示した。Nuro,Incは、9年間にわたる自動運転車両の開発と運用経験を活かし、日本における安全で持続可能なモビリティ環境の構築を支援すると述べている。
平和島自動運転協議会は、地域の物流拠点としての役割を果たしつつ、業界の課題解決に向けた活動を続けている。今後の活動に注目が集まっている。
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