ミシュラン/タイヤ市場の進化と工場の変革を発表
2023年04月24日 16:49 / 経営
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ミシュランは4月13日、イタリアの同社クネオ工場でインターナショナル・メディア・デーを開催し、タイヤ市場の進化と工場の変革を発表。同時に「2050年までに100%サステナブル素材を使用してタイヤを生産」という目標を改めて強調した。
<ミシュラン クネオ工場>
まずタイヤ市場については、車両の重量化によるタイヤの大口径化が、燃料消費量とCO2排出量に影響を及ぼしている。これに対し、ミシュランは転がり抵抗の低減によって21年には34億リットルの燃料を節約し、2010年比で870万トンのCO2排出を抑制。さらに2030年までにエネルギー効率をさらに10%改善するための取り組みを継続するとした。
また、欧州市場でのオールシーズンタイヤ販売数が、ここ数年で3倍になったと報告。この理由として、ミシュランが開発した技術的革新によって、使いやすさと卓越した性能が評価された結果としている。さらに欧州では、「気候変動と予測不能な雪天」「欧州における規制の変更」「タイヤ交換が不要という消費者メリット」「車両フリートとリースの発展」により、今後5年間で11%以上の成長を見込んでいるとしている。
さらに電気自動車の発展も、タイヤの進化につながるものと予測。特に、「加減速時のトルク増に対応する長寿命」「自律性のための低転がり抵抗」「大容量バッテリー搭載による高荷重指数」「騒音低減」の4つの性能が内燃機関車よりはるかに厳しくなる、としている。
一方、工場の変革では、「人の改革」「技術の革新」「環境への配慮」の3つを報告。
まず「人の改革」では、リーダーシップモデルに基づいて権限を委譲したことで成果を挙げ、画期的な経営革新による15年間の大きな変化は財務体質を強固にした、と説明。
「技術の革新」では、デジタル化と人工知能の活用で業界を変革しているとし、ロボットと人工知能を組み合わせたインダストリー4.0は、変革の規模を10倍に拡大し生産の品質と柔軟性を引き上げ、従業員の労働条件とスキル向上に繋がっていると紹介。これらのイノベーションにより約6000万ユーロの年間利益を達成したとした。
「環境への配慮」では、生産拠点の環境への影響を2005年から2019年で半減させたと報告。グリーンエネルギーへの移行など取り組みをさらに加速し、2030年でCO2排出量を2010年比で50%削減する中間目標とともに、2050年までにCO2排出量正味ゼロを目指すと表明。CO2のみならず水の消費量も2030年までに30%以上削減するとしている。
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