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2023年05月09日 14:36 / 車両・用品
トーヨータイヤは5月9日、富山大学との共同研究で、二酸化炭素からタイヤの主原料であるブタジエンゴムの合成に成功したと発表した。
自動車タイヤの原材料は、約半分がゴムで占められ、そのうち天然ゴムが約6割、合成ゴムが約4割で構成されている。ブタジエンゴムは、この合成ゴムのうち3割を占める主要な材料となっているが、現在は石油由来原料から生成されているため、カーボンニュートラルの観点からバイオマス利用など代替原料による合成が模索されている。
このような背景から、同社ではブタジエンゴムの生成に二酸化炭素そのものを代替適用すべく、2016年より富山大学学術研究部工学系・椿範立教授と共同で開発をスタート。その結果、二酸化炭素から高収率で原料となるブタジエン(C4H6)へ変換する触媒を開発し、石油由来原料を用いずにブタジエンゴムの合成を実現したという。
<CO2を炭素資源として製品原材料に用いる技術によって成立する循環経済>
これは、高価な貴金属を使わない安価な固体触媒の開発において、十分な触媒性能が得られたことで実現できたもの。その収率は世界最高レベルとなる。同社では今後、量産化に向けた触媒システムの開発を進め、2020年代末までにその実用化を目指している。