NEXCO東日本/22年度冬期の降雪は1割減、交通事故は2割減少
2023年05月30日 15:14 / 交通
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NEXCO東日本は5月30日、新潟支社(新潟市中央区)管内の2022年度冬期(22年11月~23年3月)の降雪状況等についての報告を公表した。
まず、22年11月~23年3月の期間全体の管内平均降雪量は363cmで、過去5年平均と比較して、約1割の減少(▲39cm)となった。ただしこれは、2月は寒気の影響が少なく過去5年平均よりも約3割減少したことが大きな要因。12月~1月の降雪量は、冬型の気圧配置が続いて寒気の影響を強く受けたことにより、過去5年平均よりも約1割増加している。
<降雪状況>
交通事故は、期間全体で580件。過去5年平均と比較して、約2割の減少となった。特に2月の管内事故件数は約4割減と大きく減少した。期間全体の交通事故減少は、平均降雪量が減少したことに加え、計画的な雪氷対策作業、冬季注意喚起広報の強化、視線誘導灯の増設などにより、事故につながるような状況が少なかったためとしている。
<交通事故状況>
期間中の管内通行止め回数は74回。過去5年平均と比べ約2割の減少となった。特に1月は、過去5年平均と比べて降雪量が増加したが、通行止め回数は約5割も減少。冬期間の広報強化により冬道に対する安全意識が高まったことや、適時・適切な排雪作業を行ったことで、車線を塞ぐなどの通行止めにつながる状況が少なかったためと考えられる。
<通行止め状況>
なお期間中、管内では12月と1月、2度の寒波に見舞われた。JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の影響による12月18日~20日の寒波では、気象予測を上回る大雪となる中、18日夕方から同時多発的に発生した事故により、高速道路では広範囲・長時間に及ぶ通行止めが発生した。特に、長岡・柏崎周辺地域では通行止め解除まで最長52時間を要し、国道8号や国道17号で車両滞留が発生した。
非常に強い寒気が流入した1月24日~30日は、事前に大雪が予想されたため、5機関共同(新潟地方気象台等)による緊急発表を実施。24日から大雪となったため、国土交通省北陸地方整備局等の関係機関と緊密に連携した上で、高速道路と直轄国道の同時通行止め(上越地域にて最長14時間)を実施。上越地域では時間最大10cmの降雪となったが、関係機関と連携し、集中除雪を行った。
NEXCO東日本では次冬期に向けて、 現地状況把握のためのWEBカメラ増設・行動変容につながる効果的な情報発信などの雪氷対策を継続するとともに、「重大事故回避のための実勢速度低減策の強化」、「初冬期(12月)における注意喚起広報の強化」にも取り組んでいくとしている。
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