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2024年01月30日 17:04 / 車両・用品
豊田自動織機は1月29日、同社エンジンの型式指定申請における排出ガス試験等に係る不正行為に関する調査結果を発表、新たにフォークリフト用エンジン6機種、建設機械用エンジン1機種の違反行為が判明したと公表した。
またトヨタ「ハイエース」、日野「デュトロ」等に搭載している自動車用エンジンについても違反行為が判明し、出荷を停止した。
<トヨタ・ハイエース>
同社は23年3月に、フォークリフト用のディーゼルエンジン「1KD」「1ZS」とガソリンエンジン「4Y」、建機用ディーゼルエンジン「1KD」を法規違反により出荷を停止している。
今回、新たに違反が判明したのは、フォークリフト用の現行ガソリン「1FS」と、旧型のディーゼル「旧1DZ」「3Z」「15Z」、ガソリン「旧4Y」「1FZ」、建機用旧型ディーゼルの「旧1KD」。
これらエンジンは、認証取得時の排出ガスの劣化耐久試験で、実測値と異なるデータの使用や試験中の部品交換などの行為、また、工場での量産品の抜き取り検査時に規程と異なる頻度での実施や、量産品と異なる制御ソフトの使用などの行為が判明したとしている。
一方、自動車用エンジンでは、ハイエース、ランドクルーザープラド、ダイナ/デュトロ等に搭載されているディーゼルエンジン「1GD」、「ハイラックス」搭載の「2GD」、「ランドクルーザー300」搭載の「F33A」で違反が判明。試験の際、燃料噴射量を調整して出力・トルクカーブを見栄えの良いデータにするといった行為が判明したという。
報告を受けた国交省は「型式指定申請において不正を行うことは、ユーザーの信頼を損ない、かつ、自動車認証制度の根幹を揺るがす行為であり、今回更なる不正行為が明らかになったことは極めて遺憾」とし、同省が基準適合性を確認するまで、現行エンジンの出荷を停止することを指示。今後、立入検査を行い事実関係を確認、国交省及び自動車技術総合機構において、すべての現行エンジンの基準適合性について技術的に検証を実施し、その結果を踏まえて道路運送車両法等に基づき、厳正に対処するとしている。