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2024年02月09日 15:42 / 経営
自動運転トラックを活用した物流サービス事業の展開を目指すT2は2月9日、シリーズA追加ラウンドで日本貨物鉄道(JR貨物)が資本参加したと発表した。
今後、両社は貨物鉄道と自動運転トラックを連携させたモーダルコンビネーションを推進するべく、連携を強化し、日本の輸送キャパシティの維持・拡大及び安定的な輸送に貢献していく。
具体的には、貨物鉄道と自動運転トラックにおけるコンテナ規格統一化やシステム面での連携を推進。貨物鉄道と自動運転トラックを組み合わせ相互に補完することにより、効率的な輸送サービスの提供と輸送キャパシティの維持・拡大を図る。
<モーダルコンビネーション例>
また、自然災害等でどちらかの輸送ができない際にも、貨物鉄道と自動運転トラックを切り替えて輸送を維持することにより、安定的な輸送の実現を目指す。
今回の出資額は約3億円。T2は22年8月の設立以来、23年6月にプレシリーズAラウンドとして12.5億円、8月のシリーズAラウンドで35億円の資金調達を実施。10月にもシリーズA追加ラウンドで7億円を調達している。
<T2 森本CEO(左)とJR貨物 犬飼社長>
JR貨物の資本参加について、T2の森本成城CEOは「輸送手段の大きな柱の一つである貨物鉄道輸送を一手に支え、長年、日本の物流に多大な貢献を続けているJR貨物に仲間として加わって頂けることを大変心強く思う」とコメント。
またJR貨物の犬飼新 社長は「自動運転トラックなどの新しい輸送手段が台頭してくることを見据えて、貨物鉄道輸送も新技術と組み合わせることで、モーダルコンビネーションを強化していく必要がある。今回の取り組みで貨物鉄道輸送のリダンダンシーを獲得し、災害等で鉄路が不通となった際に代替輸送の信頼性を高めることが出来、さらに双方で利用可能なコンテナの開発を進めることで、輸送の利便性も向上する。これらの先進技術に鉄道が積極的に取り組むことは、物流業界全体の競争力を高め、業界にとっても非常に重要なこと」と述べている。