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2024年08月22日 11:52 / 経営
NIPPON EXPRESSホールディングスは8月20日、北米で自動運転トラックの開発と自動運転車両による物流サービスを展開しているスタートアップ企業、Gatik AI Inc(米カリフォルニア州、ガティック社)に出資した。
<いすゞFシリーズをベースにしたガティックの自動運転トラック>
ガティック社は、自動運転のソフトウェア開発だけでなく、自動運転車両の全体設計や試験評価に関するノウハウを有し、2021年には公道での無人自動運転車による商業輸送に成功。特にBtoBの短中距離物流に特化しており、荷主の倉庫間、および倉庫と店舗間などの「ミドルマイル領域」において自動運転車両による物流サービスの提供を行っている。今年5月にはいすゞ自動車と資本業務提携、6月には伊藤忠商事も出資。いすゞとは共同で自動運転トラック用の新たなシャシを設計・開発し、2027年度中の量産開始を予定している。
自動運転技術は、ドライバーの高齢化・人手不足・人件費高騰、ヒューマンエラーに起因する交通事故の発生、高齢化に伴う移動弱者の増加といった社会課題の解決手段として注目を集めている。日本では2025年度に全都道府県の一般道で自動運転車両の通年運行を目指す方針が政府から発表されるなど、本格運用に向けた取り組みも加速。また、運転効率化により有人運転と比べて燃費の向上も期待される。
NXグループは、工場への原材料の納入や製品出荷において、「ミドルマイル領域」の物流サービスを多くの顧客に提供している。このようなビジネスモデルに親和性があるガティック社との資本関係を通じて、最先端の自動運転トラック事業の知見を深め、協業を通じて将来的に日本での自動運転トラック事業への参入を目指す。また、米国をはじめとしたグローバルでの連携も視野に入れていく。