全ト協/「トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」を公表
2024年09月13日 15:42 / 労務
全日本トラック協会は9月13日、トラック運送事業に携わる従業員の賃金や労働時間、福利厚生等の実態について調査した結果を「2023年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」として取りまとめ、概要版を公表した。
この調査は2023年5月~7月に支給された給与の1ヵ月平均額と、その時点における労働時間、福利厚生等の実態について、2023年10月から11月にかけて調査したもの。有効回答事業者数は、特別積合わせ貨物運送事業者が33社、一般貨物自動車運送事業者が642社。
それによると職種別平均賃金は、特積が30万1500円(対前年比6.6%減)、一般が33万800円(0.5%増)。これに年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額は、特積が36万500円(4.0%減)、一般は37万2200円(0.6%増)となった。また運転者から事務員、荷扱手、整備・技能員までのトラック運送事業全体では、全職種平均賃金が31万8900円(2.5%減)、年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額は36万7400円(1.3%減)となった。
男性運転者(けん引、大型、中型、準中型、普通)の賃金では、特積が1人1ヵ月平均賃金で31万7200円(6.8%減)、年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額で37万7000円(4.6%減)。一般では1人1ヵ月平均賃金で34万5400円(0.5%増)、年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額で38万円(1.5%増)となった。
特積と一般をあわせた男性運転者全体では、1人1ヵ月平均賃金が33万3500円(2.6%減)、年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額で37万8800円(1.0%減)となっている。
男性運転者の賃金を職種別にみると、1人1ヵ月平均賃金で高い方から特積では大型、けん引、中型、準中型、普通の順。一般ではけん引、大型、中型、準中型、普通の順となった。大型運転者と普通運転者の賃金の差額は、特積で1人1ヵ月平均賃金が7万5200円、年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額が6万4300円、一般では1人1ヵ月平均賃金が7万2700円、年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額が7万7400円。1人1ヵ月平均賃金は中型運転者を除いて一般が特積を上回っているものの、年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額では、けん引以外は特積が一般を上回る結果となっている。
また、トラック運送事業従業員の平均年齢は、男性運転者が49.0歳(前年48.4歳)、そのうち特積が47.6歳(同47.2歳)、一般が50.0歳(同49.2歳)。運転者から事務員、荷扱手、整備・技能員までの職種を含めた男女あわせた全職種の平均年齢は47.6歳(同47.1歳)となり、いずれも高年齢化が進んでいる。
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