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2024年09月17日 12:50 / 経営
カインズとP&Gジャパンはこのほど、トラックの帰り便を活用した共同輸送の本格展開を開始した。
2023年10月から、北関東エリアのカインズ流通センターから店舗へ輸送するカインズの配送トラックが、帰り便でP&G高崎工場の物流センターを経由し、P&G製品を積載してカインズ流通センターに運ぶという、トラックの帰り便を活用した共同輸送の試験運用を開始していた。
9カ月の試験運用の結果、全体の物量やトラックの待機時間、ドライバーの付帯作業の削減などを確認できたことから、2024年7月には全国9拠点のカインズ流通センターを経由する共同輸送物流網を構築し、共同輸送の本格展開を開始した。
カインズは、2020年からP&G独自の「AI需要予測システム」の運用を開始し、各店舗の売上、在庫、将来の販促プランなど様々なデータを連携し、AIによる高精度な需要予測を進めている。
このシステムにより、P&G製品について、店舗ごとの最適な在庫計画や納品量、納品頻度の算出が可能となったことから、トラック単位・パレット単位のまとまった量を早期に発注する仕組みを構築が可能となった。
輸送トラックの事前確保だけでなく、積載効率の向上にもつながるため、トラック輸送の効率化に寄与するとともに、サプライチェーン全体での供給計画と店舗在庫が最適化され、店頭での製品の欠品を防ぐとともに、店舗オペレーションの効率化も期待している。
今回の対策により、物流2024年問題で不足すると言われている約30%の輸送能力をカバーするため、物流全体のさらなる最適化を推進するとともに、カインズにおける店舗オペレーションのより一層の効率化を目指す。
今後、同様な共同輸送の仕組みをパートナー企業とも共有できるよう、輸送プラットフォームを作っていきたいと考えだ。
さらに、国内に12カ所ある物流センターの最適化を進め、配送ルートの効率化も進める。