全国企業倒産/上半期の倒産件数、3年連続で前年同期超
2024年10月08日 15:48 / 経営
東京商工リサーチによると、2024年度上半期(4-9月)の負債額1000万円以上の全国企業倒産件数は前年同期比17.8%増の5095件で、3年連続で前年同期を上回ったことがわかった。
半期で5000件を超えたのは、2014年度同期(5049件)以来10年ぶり。また1-9月の累計では、前年より18.0%増となる7414件に達しており、年間件数は11年ぶりに1万件を超える可能性があるとしている。さらに、集計対象外の負債1000万円未満の倒産も、1-9月累計が19.5%増の415件で、2年連続で前年同期を上回り、小・零細企業の窮境局面も鮮明となっている。
負債総額は1兆3754億100万円(13.8%減)。1兆円を超えるのは3年連続。ただし、前年は10件あった負債100億円以上が4件に減少したため、2年連続で前年同期を下回った。一方で、5億円以上10億円未満は140件(前年同期比8.5%増)、1億円以上5億円未満は1006件(同12.9%増)と、中堅規模に広がりを見せている。
産業別では、10産業のうち、金融・保険業を除く9産業で前年同期を上回っており、最多はサービス業他の1693件(前年同期比15.3%増)。運輸業は223件(5.6%増)でサービス業や建設業よりも件数は少ないものの、3年連続で前年同期を上回った。
地区別では、2年連続で9地区すべてで前年同期を上回った。年度上半期で2年連続で全9地区が前年同期を上回るのは、1997年度-1998年度以来、26年ぶり。特に北海道(21.9%増)、東北(24.5%増)、中国(31.0%増)、九州(22.4%増)は2割以上の増加となった。大都市圏でも関東(15.2%増)、中部(15.4%増)、近畿(19.1%増)と高水準。北陸(1.2%増)と四国(8.2%増)は増加率が1ケタ%に収まっているが、2年連続の前年同期超えとなっている。
<都道府県別 倒産状況(負債総額単位:百万円)>

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