近畿運輸局は2月3日、針トラックステーション・大阪トラックステーションで実施した、「大型トラックのホイール・ナットの増し締め点検」の結果を公表した。
<増し締め>

大型トラックと中型トラック合わせて44台を点検した結果、21台で緩みが見つかった。緩みのあった車両はトルクレンチを用いて適正なトルク値(締め付け力)で増し締めを行い、ホイール・ナットの緩み点検が容易にできるよう「インジケータ」を配布して活用を呼びかけた。
1月20日に実施した針トラックステーションでは、点検台数18台中、8台にホイール・ナットの緩みが確認された。ホイール・ナットの緩みは、左側11本、右側6本で、左側車輪に多く見受けられた。
1月24日に実施した大阪トラックステーションでは、点検台数26台中、13台にホイール・ナットの緩みが確認された。このうち6台は左側の全ての車輪にホイール・ナットの緩みが確認された。
ホイール・ナットの緩みは、左側28本、右側8本で、左側車輪に多く見受けられた。また、ホイール・ナットに錆や錆汁の痕跡があった車両は6台で、そのうち5台にホイール・ナットの緩みが確認された。
<啓発ポスター>

ホイール・ナットは、タイヤを適切に交換しても、走行すると必ず緩み(初期なじみ)が発生するため、タイヤ交換直後は要注意の項目となる。国交省ではタイヤ交換後50km~100km走行後、規定トルクで増し締めするよう要請している。
<啓発ポスター>

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