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2025年03月28日 14:40 / 車両・用品
豊田通商とAZAPA(名古屋市)は、既存ガソリン車をベースとしたバッテリー交換式コンバージョンEVおよび付随設備の開発を完了し、実証を実施した。
開発した車両は、軽商用車ダイハツ・ハイゼット、スズキ・キャリイをバッテリー交換式EVにコンバージョン。交換用バッテリーはハイゼット、キャリイで共通規格化し、1本19.8kg(2.5kWh)のバッテリーを6本1セットで搭載する。
交換用バッテリーを、小口化/軽量化したことで、荷室容量の拡大のみならず、交換作業時の負担を軽減し、効率的な運行を可能とする環境を構築した。
バッテリー交換ステーションは、自動販売機と同等サイズとし、設置スペースの課題を解消。さらに常時3セットのバッテリー充電が可能で、V2H機能も搭載し、地域貢献型のエネルギーマネジメントシステムを採用。日々の運用データをクラウド上に蓄積・管理するための充放電制御システムも搭載している。
実証は、物流会社2社の協力で3月21日まで実施。自動車部品の配送、農作物の集荷および移動販売といった各所で実際に発生し得る具体的なユースケースで使用し、安全性、作業性、メンテナンス・運用コスト、脱炭素貢献効果などの各項目に関するデータを収集・分析した。
なお、この事業は環境省委託事業「バッテリー交換式EV開発及び再エネ活用の組み合わせによるセクターカップリング実証事業」委託業務を受託し、地域貢献環境配慮型物流モデルの検証に向けて実施されたもの。今後、実用性の検証および課題の洗い出しを実施し、物流業界の脱炭素化の加速と、地域貢献環境配慮型物流モデルの社会実装を進めていく。