AI与信管理サービスを提供するアラームボックスは、6月25日に公表した「2025年下半期以降の業種別倒産発生予測ランキング」で、道路貨物運送業は「47社に1社が倒産する危険性あり」とした。
<倒産可能性の高い業種ランキング>

ランキング中、トラック運送会社など道路貨物運送業は8位。業種内の企業が今後1年以内に倒産する確率は2.15%とした。同社が昨年12月に公表した同調査で道路貨物運送業は7位にランクされており、順位は1つ下がったものの、依然として倒産可能性は高い水準にある。
同社では、燃料費や人件費の高騰を背景に、業績の悪化や赤字幅の拡大が見られると指摘。特に下請けとして契約している中小の運送業者では、運賃交渉力が弱いため、採算が取れないまま倒産に至るケースも確認されているとした。
また、製造業者の物流部門を担っていた企業が、親会社の経営難を受けて連鎖倒産する事例も発生している。資金繰りが逼迫している企業も散見されており、業界内でも将来に対する不安の声が広がっていることから、引き続き「注視が必要な業種」としている。
この調査は、2024年6月1日~2025年5月31日の期間に収集された1万4800社・28万9283件のネット情報等から、1年以内に倒産する危険性がある“要警戒企業”を分析・抽出したもの。
倒産危険度調査/道路貨物運送業が2位、53社に1社が倒産の可能性