トラック運転手イメージ調査/回答者の半数以上が「体力がいりそう」「運転が難しそう」

2025年09月26日 14:13 / 労務

WebマーケティングのNEXER(東京都豊島区)とアートフレンドAUTO(愛知県一宮市)が共同で実施した調査で、トラック運転手の仕事は「体力がいりそう」と多くの人がイメージしていることがわかった。

この調査は、事前調査で「トラック運転手の仕事の経験はないが興味はある」と回答した全国の男女100名を対象に「トラック運転手の仕事のイメージ」についてアンケートしたもの。

トラック運転手の仕事のイメージとして、6割以上が「体力がいりそう」と回答。また「運転が難しそう」との回答も5割を超えた。

<トラック運転手の仕事のイメージとして当てはまるもの>
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具体的なイメージとしては、「運転は楽しいが積み下ろしは体力がいりそう」(20代・男性)、「往復運行だけでなく荷物の積み降ろしなどが大変そう」(20代・男性)、「基本1人の空間なので自由に働けそうではあるが、大型トラック等は技術が必要そう。長距離運転でずっと集中しているのも大変そう」(30代・女性)、「集荷先や配送先の都合によって振り回されるイメージがある」(40代・男性)など。

「運転の楽しさ」や「自由さ」のイメージがある一方、積み下ろしの体力負担や長時間労働の大変さを想像する声も多く、配送先に振り回される不自由さや過酷な労働環境の印象も根強い。

<自分自身がトラックの運転手に向いているか>
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自分自身がトラックの運転手に向いていると思うか、という問いでは、6割近くが、自分自身がトラックの運転手に向いているかもと「思う」と回答。

「運転大好きだから」(30代・女性)、「車の運転は全く苦にならず長距離でも平気だから」(20代・男性)、「一人で淡々と仕事するのが好きなので」(40代・男性)といった声が多い。

一方、約4割は自分自身がトラックの運転手に向いていないと回答。理由としては、「ペーパードライバーだから」(30代・女性)、「夜間は眠たいから」(30代・男性)、「たまに駐車するとき、どうハンドルきれはいいかわからず、あたふたするから」(50代・女性)、「体力に全く自信がないから」(40代・男性)などの声が集まった。

また「どのような人がトラックの運転手に向いていそうと思う?」という問いでは、「体力がある人」(20代・男性)、「ひとりでもコツコツ働ける人。交通ルールを守る等、一般常識のある人」(30代・女性)、「力持ちで運転大好きで、旅が大好きで一人が好きでハードワークができる」(40代・女性)など。

「あおり運転を笑って譲れる人」(40代・男性)といった回答もあり、体力や集中力を持ち、一人でコツコツ働ける忍耐力や、交通ルールを守れる常識、状況に応じて冷静に運転できる人が理想と考えている人が多い。

体力・運転技術に加えて、安全意識と精神的な強さが求められる職業と捉えている人が多いことは、トラック運転手の魅力や価値が広く理解されているといえる。しかしその反面、求人・採用の難しさも浮き彫りになったといえそうである。

■NEXER(https://www.nexer.co.jp/
■アートフレンドAUTO(https://artfriend-auto.co.jp/

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