北海道運輸局は10月31日、8月に貨物運送事業者に対して行った行政処分を公表した。
「輸送施設の使用停止(10日車)」以上の行政処分を受けたのは3社だった。
<北海道運輸局の入る札幌第二合同庁舎>

■吉田総業・本社営業所(北海道札幌市北区屯田4条)
8月22日、輸送施設の使用停止(30日車)、文書警告の行政処分。
2024年5月29日、関係機関からの情報を端緒として監査を実施。
事業計画変更認可義務違反【自動車車庫の位置及び収容能力】、事業計画変更認可義務違反【乗務員の休憩・睡眠施設の位置及び収容能力】、事業計画事後届出義務違反【営業所の位置】、報告義務違反の4件の違反が認められた。
この処分により付された事業所違反点数は3点(管内累積違反点数3点)。
■ハピネスライン・本社営業所(北海道札幌市東区東苗穂12条)
8月27日、事業停止3日間、輸送施設の使用停止(187日車)、文書警告の行政処分。
3月27日、4月16日、その他事故、法令違反、事件、苦情等の状況を端緒として監査を実施。
酒気帯び運行の業務、点呼の記録の改ざん・不実記載、乗務等の記録の改ざん・不実記載、運行記録計による記録の改ざん・不実記載の4件の違反が認められた。
この処分により付された事業所違反点数は28点(管内累積違反点数28点)。
■松澤商建・本社営業所(北海道釧路市星が浦南)
8月27日、輸送施設の使用停止(90日車)、文書警告の行政処分。
2024年7月24日、関係機関からの情報を端緒として監査を実施。
乗務時間等の基準の遵守義務違反、疾病・疲労等のおそれのある乗務、点呼の記録義務違反、運転者台帳の作成義務違反、運転者に対する指導監督義務違反、運転者に対する指導監督の記録保存義務違反、特定運転者に対する適性診断受診義務違反、運行管理者の講習受講義務違反、報告義務違反の9件の違反が認められた。
この処分により付された事業所違反点数は9点(管内累積違反点数9点)。
なお、7月は、トラック事業者に対する行政処分はなかった。
■処分の詳細
								
																	
																		北海道運輸局/25年6月の行政処分、事業停止30日、輸送施設の使用停止(158日車)など2社