近畿地方整備局、中部地方整備局、NEXCO中日本、NEXCO西日本、名古屋高速、岐阜県、三重県、滋賀県は12月5日、名神・新名神に関わる広域的な雪害対応について発表した。
今冬期から、新たに予防的通行止め実施区間の除雪作業等の状況や、通行止めの解除見通しの情報発信を実施する。合同記者発表やSNSのほか、道路情報板、各種情報サイト・アプリによる情報発信を行う。また、ETC2.0を活用したプッシュ型の情報提供(経路選択支援)もする。
<予防的通行止めに関する広報の取り組み>

大雪時の通行止めが広域となる場合は、関係機関と連携し、合同記者発表など段階的な「事前広報」を実施する。また、降雪時の注意点や危険性が十分に理解される広報、大規模滞留の原因となる可能性が高い大型車両の総量抑制に向けた広報(運送事業者・荷主への運行計画見直しの要請等)、通行止め実施時の適切な行動変容の呼びかけを継続的に行う。
<新名神・三重県北勢地域のみが大雪の場合の通行規制パターン追加>

また、今冬期は、新名神の三重県北勢地域のみが大雪となる場合の通行規制パターンを追加し、今冬期より新たに適用することで通行止めの影響を軽減する。
さらに、ノーマルタイヤによるスタック事象は、積雪地域だけでなく、積雪地域外においても発生しているため、普段雪が降らない平野部においても、突然の降雪による立ち往生や路面凍結によるスリップ等に警戒が必要となるため、荷主企業を含む物流業界へ向けて注意喚起を実施。
積雪、凍結道路で滑り止めの措置を取らない場合は法令違反となり、特に大型車については、事故や立往生が発生した場合の影響が大きいため、必ず冬用タイヤの装着やタイヤチェーン携行と早期装着をお願いしている。
また、大雪時には大型車の立ち往生により甚大な影響が生じていることが多く、立ち往生車両を発見した場合は、SNS等を活用した情報発信をする。国土交通省では、冬用タイヤの未装着等により事業用自動車が立ち往生した場合、悪質な事例については、監査を実施した上で、輸送の安全を確保するための措置が不十分と判断されれば行政処分対象とすることがあると告知している。
さらに、気象急変により想定以上の降雪となる場合もあるため、ドライバーに、最新の気象情報と道路情報を必ず確認するほか、報道や各種HPにて大雪の可能性がある情報を得た場合は、命を守るため外出を控え、荷主を含む物流業界では「運行経路の変更」「運行の中止」を検討するよう呼び掛けている。
<予防的通行止めの区間設定の考え方>

なお、予防的通行止めは、大雪に伴う通行止め区間と、降雪エリアに車両を集中させないことを目的とした広域通行止め区間(広域的な迂回誘導を行うために通行止めが必要な区間)を合わせた区間で実施する方針を示している。
■名神・新名神に関わる広域的な雪害対応について
NEXCO東日本、中日本、首都高速/高速道路、予防的通行止めは躊躇なく実施