厚生労働省/2025年熱中症の死傷者数1681人「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」実施

2026年03月23日 16:12 / 労務

厚生労働省はこのほど、2025年職場における熱中症による死傷災害の発生状況の速報値を発表した。速報値では、死亡を含む休業4日以上の死傷者数は1681人、うち死亡者数は15人となった。死亡者数は減少したものの、死傷者数は前年比約4割の大幅な増加となっており、業種別にみると、死傷者数については、製造業が最も多く、建設業、商業、運送業、警備業が続いた。

また、死亡者数は、建設業が最も多く、警備業が続いた。熱中症予防のための労働衛生教育の実施を確認できなかった事例や、糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病や所見を有している者への配慮を行っていなかった事例も見られた。

熱中症とは、高温多湿な環境下において、体内の水分と塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称。めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐(おうと)・倦怠(けんたい)感・虚脱感、意識障害・痙攣(けいれん)・手足の運動障害、高体温などの症状が現れ、最悪、死に至る場合がある。

<2025年12月末速報値>
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厚生労働省では、職場における熱中症予防対策を徹底するため、3月に、新たに定められた「職場における熱中症防止のためのガイドライン」に基づく熱中症防止対策を講ずるよう広く呼びかけるため、労働災害防止団体などと連携し、5月から9月月まで、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施する。

キャンペーンの一環として、厚生労働省は、労働災害防止団体などと連携し、「職場における熱中症防止のためのガイドライン」に基づく熱中症防止対策等、事業場への熱中症予防に関する周知・啓発を行う他、熱中症に関する資料やオンライン講習動画等を掲載しているポータルサイトを運営する。

また、周知、啓発に当たっては、「湿球黒球温度の値(WBGT値)」の把握とその値に応じた熱中症予防対策を適切に実施することを紹介。湿球黒球温度の値(WBGT値)とは、気温に加え、湿度、風速、輻射(放射)熱を考慮した暑熱環境によるストレスの評価を行う暑さの指数。

熱中症の重篤化による死亡災害を防止するため、「早期発見のための体制整備」、「重篤化を防止するための措置の実施手順の作成」、「関係作業者への周知」を行うことを呼び掛ける。

さらに、糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病を有する者に対して医師等の意見を踏まえた配慮を行うことについて、特に重点的に注意喚起を行う。

■2025年職場における熱中症による死傷災害の発生状況
https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/001662461.pdf

■2026年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」実施要綱
https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/001676129.pdf

厚生労働省/「職場における熱中症防止のためのガイドライン」策定

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