ボルボ／大型トラック「FH」2024年モデルを発売

UDトラックスは4月11日、ボルボFH2024年モデルを発売した。全国のUDトラックス販売拠点、UDトラックス地元販売店、ボルボ・トラック正規ディーラーで順次販売を開始する。

＜ボルボFH2024年モデル＞

FH2024年モデルは、安全装備とドライバーサポート機能を充実させたのが大きな特徴。

安全装備では、ドアを開ける際に歩行者や自転車などを車両の後方に検知すると、サイドミラー内のLEDライトの点灯と警告音でドライバーに注意を喚起し、ドア開放時の事故を未然に防ぐ「ドア開放時警報装置」、停止時または時速10km以下で走行中に、車両前方の周辺にいる歩行者や自転車などを検知すると、ドライバーに警告を促す「フロントショートレンジアシスト」、低速でも設定可能で、渋滞など低速走行が続くシチュエーションでドライバーへの負担を軽減する「アダプティブクルーズコントロール」、交差点進入時や車線変更時、左右後方から接近してくる車両を検知すると、サイドミラー内蔵のLEDライトの点灯でドライバーに知らせる「側方衝突警報装置」等を採用している。

＜ドア開放時警報装置＞

エンジンは、エネルギー効率を最大化したボルボD13eSCRエンジンを搭載(470/551PS、一部仕様では470PSのみ)。力強い走りと特許取得のフィルター類でよりクリーン且つ高い燃費効率を実現。特許取得の新形状ピストンや改良したエンジンコントロールユニットで、エンジンの内部損失を低減し、さらなる低燃費を可能にしている。

D13 eSCRエンジン専用の燃料フィルターおよびオイルフィルター、エアフィルターは特許を取得しており、濾過能力と高い耐久性を両立。これにより本来のエンジン性能が確保でき、エンジンの寿命を最大化できるとしている。

トランスミッションには、高機能のギアボックス電子制御システムでスムーズなギアチェンジを実現するI-シフトを搭載。エコノミー、スタンダード、パフォーマンス、オフロードモードの4つのI-シフト・ドライブモードを備えており、走行条件に合わせたモードをドライバーが選択できる。レスポンスに優れたI-シフト・デュアルクラッチ（一部車種にオプション設定）や高い駆動力を発揮するクローラーギアも装備している。

また環境性能では、排出ガス以外の有害物質も規制の対象になることに先行し、環境への負荷を低減するブレーキパッドを開発、特許を取得。低粉塵のブレーキパッドとブレーキ構造の見直しにより、さらに環境に配慮したトラックとしている。

ボルボ・トラックセールスの関原紀男バイスプレジデントはボルボFH2024年モデルについて「特に安全装備とドライバーサポート機能を拡充させました。最上級の居住性を誇るキャブとボルボのテクノロジーで、環境にも運送会社の経営者にもサステナブルなソリューションとなります」とコメント。

＜6×4トラクター「グローブトロッターキャブ」＞

「さらに、これまで要望の多かった6×4トラクター、グローブトロッターキャブをラインナップに追加し、重量物輸送のドライバーにもさらなる快適性を提供します。フルエアサスペンションのため、荷物への負担も最小限に抑えた仕様となっています。今日、ドライバーの労働環境が話題となっていますが、ゆとりあるグローブトロッターキャブなら、疲労低減、ひいては安全運転に寄与します」と述べている。

＜代表車型諸元＞

※届出値

■ボルボ・トラック（https://www.volvotrucks.jp/ja-jp/）

車体生産台数／10月度は約13％増で好調に推移