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2025年11月18日 13:37 / 交通
運送会社向け業務支援サービス「トラッカーズマネージャー」を提供するAzoopの調査で、トラックによる構内事故の6割がバック事故であることがわかった。
この調査は「トラッカーズマネージャー」に蓄積された、3万台の車両に紐づくデータを基に構内事故(事務所や物流拠点などの敷地内における交通事故)のうち、被害事故や自損事故を除いた加害事故の傾向を分析したもの。この結果から、運送業界が交通事故を削減するためには、構内でのバック事故予防に特化した安全教育と意識啓発が必要であることを示唆している。
分析対象となった構内事故は626件で、そのうち61%がバック時の事故であった。さらに、その約8割が接触事故であり、残り約2割が追突や衝突だった。事故の主な原因は、限られたスペースでの複雑な運転操作や後方確認の難しさに加え、時間的プレッシャーや繰り返し作業による油断など、心理的要因が挙げられる。
路上事故では直進、右左折、車線変更など様々な状況で事故が分散している一方、構内事故では「バック」という特定の運転操作が主要な原因となっている。このため、バック時の事故予防が事故件数の削減に直結する可能性が高い。
今回の分析は、単一的なアプローチではなく、状況ごとの特性に応じた事故防止策の必要性を示した。さらに、各運送会社が自社のデータを分析し、独自の課題を特定することが交通事故防止の鍵となる。データの蓄積と活用によって、より効果的な安全対策を講じることが可能となる。
Azoopは、運送業界の安全教育に特化したeラーニングサービス「グッドラーニング!」を提供するキャブステーションと連携し、ドライバーが業務スケジュールに合わせて学習可能な仕組みを「トラッカーズマネージャー」に組み込むことで、学習状況を管理・把握できる体制を構築し、運送中の事故削減を目指している。
キャブステーションのグッドラーニング!教材作成チームで交通心理士の中野友晴氏は「物流業界では長年、経験や勘に頼る安全指導が中心でしたが、今後は“気づき”や“考える力”を育てる教育が欠かせません」と話す。今回の分析で明らかになった、構内ではバック時61%、路上では直進38.3%というデータ結果は明確な場所別リスクを浮き彫りにし、「抽象的な指導では事故を減らせないことを示唆しています」と指摘する。
また、このデータは「事故が単なる操作ミスではなく、ドライバー自身の注意の配分や心理状態に深く関係していることを示すものでもある」とし、トラッカーズマネージャーとの連携を通じ、データで見えるリスクと心理的特性を結びつけた教育を実現し、事故の再発防止から、未然防止へと進化させていきたい、としている。
■Azoop(https://azoop.co.jp/)