運送業界に特化した業務支援サービスのAzoop(東京都港区)の調査で、年末年始も働くドライバーの14.2%が無休であることがわかった、
この調査は2025年11月18日~12月5日の期間、全国のトラックドライバー155人に「年末年始の過ごし方」についてアンケートを行ったもの。
その結果、「クリスマスから年末にかけての期間が忙しい」と感じているドライバーは全体の9割を超えた。さらに「年末年始に全く休みがない」と回答したドライバーが14.2%に上り、年末年始の繁忙さが浮き彫りとなった。
<年末年始期間の出勤・乗務予定>

「年末年始の期間中、何日出勤・乗務予定か」という質問では、「11日間出勤(休みなし)」と答えた人が全体の約1割を占めた。この結果から、十分な休暇を確保できていないドライバーの現状が伺える。
また「年末年始で最も忙しい時期」を尋ねたところ、「12月26日から31日」が最多で48.9%、次いで「12月24日から25日」が42%という結果となった。一方、「1月1日から3日」と回答した割合は6.1%にとどまり、年末のほうが物流のピークとなっている実態が確認された。
年末年始特有の配送物については多くのエピソードが寄せられ、「おせち」や「クリスマスケーキ」「クリスマスプレゼント」「クリスマスツリー」といった季節感あふれる荷物が挙げられた。中には「御料車(天皇皇后両陛下がご乗用になる車両)」を運送したというドライバーもいた。
今回の調査から、物流現場を支えるトラックドライバーが年末年始も休みなく稼働している実態が明らかになった。「クリスマスから年末」にかけての繁忙感や季節特有の配送物に関するエピソードは、物流業界のリアルを伝える貴重な情報である。こうした実態への理解が、日常を支えるドライバーの労働環境を考えるきっかけとなることが期待される。
Azoopは、物流業務の効率化を目指すサービスの企画・開発を中心に事業を展開している。同社は「トラッカーズオークション」「トラッカーズマネージャー」「トラッカーズジョブ」など、商用車流通や運送業務のDXを推進するサービスを提供している。
■Azoop(https://azoop.co.jp/)
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