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2023年06月01日 16:49 / 経営
ブリヂストンは6月1日、経済産業省と東京証券取引所及び独立行政法人情報処理推進機構が共同で紹介する「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)2023」に4年連続で選定されたと発表した。
<DX銘柄2023>
DX銘柄とは、東京証券取引所の上場会社の中から、デジタル技術を前提として、ビジネスモデル等を抜本的に変革し、新たな成長・競争力強化につなげていく「デジタルトランスフォーメーション(DX)」に取り組む企業を、「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」として、業種区分ごとに選定するもの。
ブリヂストン流のDXは、「より大きなデータで、より早く、より容易に、より正確に」がテーマ。長年現場で培った強い「リアル」としての匠の技と、「デジタル」の融合によりイノベーションの加速を目指しているのが特徴だ。
今回、「DX銘柄2023」選定にあたって評価された取り組みは、タイヤを「創って売る」から、お客様がタイヤを「使う」段階のバリューチェーン全体において、強い「リアル」としての断トツ商品と「デジタル」を組み合わせてお客様の困りごとを解決するとともに、資源生産性向上やCO2削減にも貢献する「循環ビジネスモデル」の確立に向けたもの。
具体的な取り組みとしては、まずタイヤを「創って売る」では、トラック・バス用リトレッドタイヤに関するデジタルソリューションツール「BASys」(ベイシス)が挙げられる。
これは、使用済のタイヤをリトレッド工場で預かり、検査、修理、加工を経て、ユーザーに返却するまでの製造、品質、在庫などに関する情報を管理するツール。各プロセス別にリアルタイムに情報を把握し分析することで、生産の効率化や品質向上を実現する。また、蓄積されたデータを分析する事で、より高い精度で、ユーザーの使用条件に応じた最適なタイヤを推奨することが可能となる。ユーザーの安全運行とトータルタイヤコストの最適化に貢献するツールである。
タイヤを「使う」では、タイヤの空気圧と温度を遠隔モニタリングするデジタルソリューションツール「Tirematics」(タイヤマティクス)が評価される。
これはタイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)で計測したタイヤの空気圧と温度の情報を遠隔モニタリングすることができるデジタルソリューションツールで、同社では22年9月より日本国内の輸送事業者様向けに、「Tirematics」を活用した新サービス「リアルタイムモニタリング」の提供を開始。タイヤの空気圧と温度をリアルタイムにモニタリングすることで、日々のタイヤ点検の精度が向上し、タイヤ起因の運行トラブルを未然に防止、走行中にタイヤの空気圧や温度に異常が検知された際には、車両管理者・運行管理者などにアラート通知すると共に、ドライバーにも直接通知されるというシステムである。
また、遠隔でタイヤの状態と車両位置情報が確認できることで、日本全国に900以上の拠点を持つ「ブリヂストンサービスネットワーク(BSN)」を活用した迅速なメンテナンスサービスの提供も可能となり、ユーザーのさらなる安全運行と安定稼働に貢献する。さらに、タイヤの空気圧を適正に管理することで、車両走行中のCO2排出量削減などの環境負荷低減にも貢献できるものとなっている。