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2023年06月05日 16:02 / 車両・用品
フォーミュラ1をサポートするDHLは、F1機材運搬用として今季の欧州F1全戦にバイオ燃料トラック18台を導入すると発表した。DHLとフォーミュラ1は、今後数年間、この持続可能な動力によるトラックの使用拡大を予定している。
F1は2030年までにCO2排出量をゼロにする目標を掲げており、2026年に投入する次世代パワーユニットから、100%持続可能な新燃料の採用を予定している。また使い捨てプラスチックを削減、マシンや機材を運ぶ貨物用コンテナも効率よく輸送できるよう再設計、またF1カレンダーを作成する際には、旅行や貨物ロジスティクスを改善し、効率的に移動できるようにするという。
DHLのバイオ燃料トラック導入は、持続可能性とCO2排出量の削減を目指すF1の取り組み「ネットゼロカーボン」に沿ったもの。車両はボルボFHのバイオ燃料仕様で1000リットルのタンクを搭載し、1台あたりの最大輸送可能重量は40トン、最大走行距離は3500kmとしている。燃料は、使用済みの食用油などから作られる再生可能ディーゼル燃料「HVO100」を使用。HVOとは「Hydrotreated Vegetable Oil(水素化植物油)」の略で、数字の「100」は従来のディーゼル車が再生可能燃料のみで100%走行可能であることを示している。
<DHLがF1機材運搬用に導入したバイオ燃料トラック>
HVO100は、通常のディーゼル燃料に比べてCO2排出量を最低でも60%削減できるという。また車両やエンジンの改良は不要で、化石燃料と混ぜて使うこともでき、また燃料補給施設も既存のものを使用できるなど利点が多い。既に欧州ではBMWグループなどもHVO100を使った試験輸送などを行っており、今後大型車用燃料として普及が期待される。