車両・用品に関する最新ニュース
一覧- 住友ナコ/QuaPro-B 3.0t車をリコール、ECU誤組付け (12月08日)
- 三菱ふそう/新型eCanterのゴミ収集車第1号車を納車 (12月08日)
- 新明和/エフゲート付ローダーダンプが国交省NETISに登録 (12月07日)
- JATMA/2024年のタイヤ国内需要見通しはほぼ前年並み (12月06日)
- カクヤス/配達用車両にミニキャブ・ミーブ、テスト運用開始 (12月06日)
2023年06月28日 10:42 / 車両・用品
トナミ運輸、フラットフィールド、東京都市大学、北酸、早稲田大学アカデミックソリューションは6月27日、21年8月より共同で実施している「既販中型重量車の水素エンジン化事業性検証プロジェクト」において、富山県内で貨物輸送に向けた実証走行試験を開始し、出発式を実施した。
<水素エンジントラック出発式典の様子>
このプロジェクトは、環境省の2021度「水素内燃機関活用による重量車等脱炭素化実証事業」に採択され、21年8月より始動したもの。既存ディーゼルエンジン車を水素エンジン車に改造し、その実用性と環境性・経済性の評価を行うことを目的としている。
試験車両は日野レンジャーをベースに改造。16本の水素タンクに40kg(70MPa)の水素を搭載、航続距離は300kmとしている。水素は「水素ステーションとやま」、「とやま南水素ステーション」で充填し、富山市、射水市を中心とした富山県内で実証走行を実施する。
トラックへの水素活用としては、アサヒグループジャパンなど4社が日野「プロフィア」ベースのFC(燃料電池)大型トラック、東京都ではいすゞ「エルフ」ベースのFC小型トラックの実証運行を今春からスタートさせている。プロフィアFCの航続距離は約600km、エルフFCは約260kmと比較すると、水素エンジントラックは航続距離は短いものの、FCトラックよりも改造が少なくて済むことから車両コストでは優位にあり、使用環境に合わせて市場に定着していくことが期待される。