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2023年06月28日 14:00 / 労務
マイナビは6月28日、全国の企業、個人を対象に実施した、「非正規雇用の外国人・シニア採用に関する企業調査(2023年)」の結果を発表した。
この調査は5月19日~5月29日にWEBアンケート調査として実施されたもの。回答者は直近半年(2022年12月~2023年5月を想定)以内に非正規雇用の採用業務に携わった20~69歳の男女で、サンプル数は1559。
■外国人の採用
まず非正規雇用の外国人の採用については、現在、採用している企業は47.2%で前年より0.2pt減少。業種別では、「コンビニ・スーパー」で72.2%と最も高く、次いで「ホテル・旅館」で64.8%、「飲食・フード」で63.9%となった。「ドライバー」は36.6%で低位にあり、前年より6.8pt減少している。
<非正規雇用の外国人採用実績>
「今後外国人を採用したい」と答えた企業は56.9%で前年より0.3pt増加。業種別では「ホテル・旅館」が73.2%と最も高く、次いで「コンビニ・スーパー」で69.4%。急速な経済活動の回復とインバウンド需要の増加が背景にあると見られる。一方「ドライバー」は50.0%で前年比4.9pt減となっており、他業種に比べて外国人の採用意欲は低い。
<非正規雇用の外国人採用意向>
■シニアの採用
65歳以上のシニアの雇用については、現在、非正規雇用でシニアを採用している企業は66.4%で前年より1.0pt減少。業種別で最も高いのは「警備」「介護」だが、これに次いで「ドライバー」が72.4%、前年比6.9pt増と高い。
<非正規雇用のシニア採用実績>
「今後シニアを採用したい」という企業は65.8%で前年より2.6pt増加。こちらも「ドライバー」は72.4%で前年比4.3pt増となっており、経済活動の活性化を背景にしたタクシーや観光バス、また2024年問題を直近に控えたトラックなどのドライバー需要の増加が伺える。
<非正規雇用のシニア採用意向>
また、シニア層の採用では、従業員などの健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実施する「健康経営」の重要度が高まるが、「シニアを採用している」と回答した企業のうち、取り組む必要性を感じている企業は82.9%と、多くの企業が前向きに捉えている。ただし実際にすでに取り組んでいるのは43.9%と半数を下回っているのが実状となっている。
このうち「ドライバー」は、すでに取り組んでいるのは45.5%で全業種平均をやや上回る程度だが、「必要性を感じておらず、取り組んでいない」としたのは3.4%で、全業種中もっとも低い。高齢ドライバーによる事故も多いため、必要性の高さを認識している企業が多いこといえるだろう。
<非正規雇用のシニア層の「健康経営」の必要性と取り組み状況>