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2023年06月29日 16:21 / 施設・機器・IT
昭文社ホールディングスの子会社であるマップルは6月29日、運行管理システムなどの業務アプリにカーナビゲーション機能を付加できるソフトウェア開発キット「業務用カーナビSDK」の最新版「Ver.8.0」を7月1日から提供開始すると発表した。
この「業務用カーナビ」は、業務アプリ開発者が利用するカーナビSDK(ソフトウェア開発キット)パッケージ。既存システムへのカーナビ導入や、カーナビ機能付の独自業務用アプリの開発を検討しているSIベンダー/ソフトウェア開発事業者や、所有する業務車両への独自カーナビを検討している事業者の開発業務に役立つもの。タブレットで動作する業務アプリにカーナビ機能の追加が簡単にでき、バスやタクシー、ごみ収集など、はたらく車の業務課題を解決するさまざまなルート探索機能が用意されている。
<業務用カーナビ>
最新版となる「Ver8.0」の大きな特徴は、「WindowsOS 64bit版の提供を開始」したことと、「地図上に追加した図形情報に対して内外判定できるAPI」を追加したこと。
まずWindowsOS 64bit版については、従来の32bit版よりも更に軽快な動作を実現するとともに、利用可能なリソースが拡張される。機能によっては最大40%ほど処理時間が短縮され、パフォーマンスが大きく向上する。なお32bit版も引き続き利用できるので、利用環境に合わせて選択できる。
APIでは、地図上に追加した図形情報<ポリゴン>に対して内外判定できるAPIを追加。これまでもスクールゾーンや冠水危険区域、催事エリアなどの図形情報を地図上に表示し、目視することは可能だったが、車両が進入した際に音声やメッセージで注意を促したり状況を表示したりする“イベントの発生”を実装するには、業務アプリ側で計算して包含するか確認する必要があった。「Ver.8.0」ではAPIでポリゴン内外判定を行うことで、“イベントの発生”を容易に実装できる。
<ポリゴン進入によるイベント発生の例。登録したポリゴンへの進入を検知し、注意を促すメッセージを発話>