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2023年07月14日 16:08 / 経営
独ボッシュは7月13日、シュトゥットガルトのフォイヤバッハ工場で、燃料電池(FC)のパワーモジュールの量産を開始したと発表した。このFCパワーモジュールを搭載した最初のFCトラックは、米ニコル・モーターズから23年第3四半期に米国市場で発売される予定。
<フォイヤバッハ工場でのFCパワーモジュール製造>
ボッシュは、2030年までに水素技術関連で約50億ユーロの売上高達成を目指しており、中国・重慶でも燃料電池のパワーモジュールの生産を開始する。また米サウスカロライナ州アンダーソンにある米国工場でも、スタック製造を計画している。
同社は2030年までに世界中の重量6トン以上の新しいトラック全体の5分の1に、燃料電池パワートレインが搭載されるようになると予測しており、水素への投資を強化。2021年から2026年にかけて、ボッシュは水素技術の開発製造に総額約25億ユーロを投資する予定としている。ただし、水素事業の今後の見通しは政治情勢に左右されるとしており、米国をはじめとした世界各国における急速な開発ペースに対抗するためには、水素製造のペース向上やグローバルなサプライチェーンの構築など、欧州はさらにさまざまな対策を講じる必要があるとしている。
またボッシュでは、燃料電池のパワートレインと並行して、水素エンジンにも取り組んでおり、水素のポート噴射および直噴システムの両方のシステム開発を進めている。水素エンジンは、特に重量物を積載して長距離を移動する大型車両に適しているとし、実用化に必要な開発・製造技術の90%以上が既存のテクノロジーであることを利点して挙げている。水素エンジンは2024年にも量産が始まり、2030年までには生産台数が数十万台になると見込んでおり、既に世界の主要経済地域から4件の水素エンジン関連製品の生産プロジェクトを受注していることも公表した。