全日本トラック協会/トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態調査結果を公表
2023年08月10日 15:28 / 労務
全日本トラック協会は8月10日、トラック運送事業に携わる従業員の賃金や労働時間、福利厚生等の実態についての調査結果「2022年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」を公表した。
この調査は、22年5、6、7月に支給された給与の1ヵ月平均額およびその時点における労働時間、福利厚生等の実態について、22年10月から11月にかけて調査したもの。
まず「職種別平均賃金」は、特積が32万2700円(対前年比3.0%減)、一般が32万9300円(同2.0%増)となった。これに年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額では、特積は37万5700円(同4.0%減)、一般は37万円(同3.6%増)となった。特積が減少傾向にあるのに対して、一般は増加傾向にあり、結果として差が小さくなっている。
また運転者から事務員、荷扱手、整備・技能員までのトラック運送事業全体では、全職種平均賃金が32万6900円(同0.1%減)、年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額が37万2300円(同0.1%減)となった。全体としては横ばい~微減といえる。
トラックドライバーのうち、男性運転者(けん引、大型、中型、準中型、普通)の賃金をみると、特積が1人1ヵ月平均賃金で34万400円(同3.5%減)、年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額で39万5300円(同3.9%減)となった。一般では1人1ヵ月平均賃金で34万3700円(同1.0%増)、年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額で37万4300円(同1.5%増)。特積と一般をあわせた男性運転者全体では1人1ヵ月平均賃金が34万2500円(同1.1%減)、年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額で38万2700円(同1.7%減)となった。
男性運転者の賃金を職種別にみると、1人1ヵ月平均賃金で高い方から特積では大型、けん引、準中型、普通、中型の順。一般では、けん引、大型、準中型、中型、普通の順となっている。大型運転者と中型運転者の賃金の差額は、特積で1人1ヵ月平均賃金が7万300円、年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額が7万900円となり、一般では1人1ヵ月平均賃金が5万4700円、年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額が6万3400円となった。
男性運転者の賃金を業種別に比較すると、けん引、中型運転者の1人1ヵ月平均賃金で一般が特積を上回っているものの、1人1ヵ月平均賃金、年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額では、けん引以外は特積が一般を上回る。大型運転者を例にとると、特積と一般の差額は1人1ヵ月平均賃金で1万1500円、年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額で2万7800円となり、それぞれ特積が一般を上回った。
トラック運送事業従業員の平均年齢は、男性運転者が48.4歳(前年47.6歳)、そのうち特積が47.2歳(同46.0歳)、一般が49.2歳(同49.2歳)。運転者から事務員、荷扱手、整備・技能員までの職種を含めた男女あわせた全職種の平均年齢は47.1歳(同46.5歳)となっている。
「業種・職種別賃金構成」は、歩合給(運行手当等)や時間外手当(早出、残業、深夜、休日出勤手当等)などの変動給の占める比率は、一般の運転者が比較的高い。男性運転者のなかで変動給の占める割合が特に高いのは一般の大型運転者で、49.7%となった。
変動給の内訳をみると、男性運転者では特積で歩合給と時間外手当の割合がそれぞれ43.2%、53.6%となり、一般では歩合給の割合が46.4%、時間外手当の割合が44.4%となっている。歩合給の割合が最も高いのは特積の大型運転者と一般のけん引運転者で、それぞれ51.5%、49.1%と約半分を占めた。
「年齢階級別賃金」賃金(賞与を含む)を年齢階級別に指数でみると、20~29歳を100とした場合、男女総合の特積、一般をあわせた全職種平均で50~59歳が129.2で最大となり、次いで40~49歳の127.0となった。
■2022年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態(概要版抜粋)
(https://jta.or.jp/wp-content/themes/jta_theme/pdf/chinginjittai2022bassui.pdf)
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