三菱ふそう/ヤマト運輸にEVトラック「eCanter」新型モデル900台納入

2023年09月12日 17:53 / 経営

三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は9月12日、電気小型トラック「eCanter」新型モデルの導入を開始し、ヤマト運輸に新型モデルを約900台導入した。

MFTBCが2017年に国内初の量産型電気小型トラックとして発売した「eCanter」は、走行時にCO₂などの排出ガスを一切出さず、振動や騒音が少なく環境に配慮した輸送やドライバーの負担を軽減する車両。2017年の初代モデル発売以降、運転操作がしやすく振動や騒音が少ない「eCanter」は、ドライバーの負担軽減を可能にするゼロエミッション車両として、これまで導入実績のある国内外の顧客から高く評価されている。モーター駆動で振動や騒音が少ないため、早朝や深夜の住宅街での配送にも適しており、地域社会のより快適な暮らしに貢献できる車両となっている。

<eCanter新型モデル>

20230912fuso1 - 三菱ふそう/ヤマト運輸にEVトラック「eCanter」新型モデル900台納入

ヤマト運輸は2017年に「eCanter」25台を導入し、宅急便などの集配業務で活用している。それらの実績を踏まえ、今回国内では第3世代目となる新型「eCanter」約900台を、全国に順次、導入する。MFTBCとして900台規模での大規模導入は、2017年の初代モデル発売以来初となる。ヤマトグループは、2050年温室効果ガス自社排出量実質ゼロおよび2030年温室効果ガス自社排出量48%削減(2020年度比)の実現に向けた取り組みの一環として、EVの導入を進めており、新型「eCanter」は、その主要施策の一つとして導入される。

今回の新型「eCanter」は、ドライ・冷蔵・冷凍機能の3室を備えた標準キャブ・Sバッテリーのバン車両。新型モデルで新たにラインアップに追加したキャブ幅が最も狭い標準キャブ車両は、より小回りが利くため、街中での配送に適している。また、充電口を車両後方に取り付けることで、日々の充電や荷室から荷物の出し入れがし易い仕様となっている。最大積載量は2トンとなり、同クラスのEVトラックの導入はヤマト運輸でも初となる。

ヤマト運輸は今回の「eCanter」導入にあたり、ダイムラー・トラック・ファイナンシャルサービス・アジアが提供する「eCanter」専用のリース商品「FUSOグリーンリース」を利用する。「FUSOグリーンリース」は、EVトラック特有のニーズに応えるリース商品であり、「eCanter」の車両本体に加え、車両のメンテナンスサービスや特別保証を有した、EVトラックの導入・運用に必要な事項を網羅したパッケージ型の商品。同サービスを通じて、MFTBCは顧客が「eCanter」を導入・運用しやすい環境を整え、より安全・安心かつ効率的なEVトラックの運用をサポートする。

■車両スペック(寸法・重量)
型式:ZAB-FEAVKB2CS00B
全長:5,390mm
全幅:1,910mm
全高:3,120mm
車両重量:3,760kg
車両総重量:5,870kg
最大積載量:2,000kg
乗車定員:2人

■EV仕様

20230912fuso2 - 三菱ふそう/ヤマト運輸にEVトラック「eCanter」新型モデル900台納入

三菱ふそう/JAPAN MOBILITY SHOWで次世代自動追尾式EVごみ収集車を展示

経営 に関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧