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2023年11月24日 17:52 / 車両・用品
スカニアジャパンは11月24日、大型トラック・新型「SUPER」を発売した。
<スカニア 新型SUPER>
新型「SUPER」は新開発のパワートレインを搭載し、CO2排出量の削減や優れた燃費効率を実現しているのが大きな特徴。
まずエンジンは、新開発の直列6気筒13リッターDC13型エンジンを搭載。吸排気の改善、燃焼の最適化、摩擦抵抗の低減などにより、燃費向上と低速域でのトルク向上を実現している。
<エンジンのバリエーション>
さらに、一体型シリンダーヘッドとDOHC化により、ディーゼルエンジンの正味熱効率を通常の30~40%から50%へと大幅に向上させている。
またDOHC化により、圧縮開放ブレーキ(CRB)の採用が可能となった。このCRBは350kWの制動力を持ち、最大500kWを発生する新型リターダーR4700Dと組み合わせることで、重量物運搬や山道の運行において、より安全性を高めている。
さらにギアボックスには、新開発のG25/G33オプティクルーズ付き新ギアボックスを採用。エンジンの特性である低回転高トルクに適合するギアリングを採用し、CO2排出量の削減と優れた燃費効率に貢献している。加えて、新リアアクスルR756も、燃費向上のために開発。潤滑方式の見直しと内部摩擦抵抗の低減により、効率的な動力伝達を実現している。
室内空間では、快適性とプレミアム感を向上。ドライバーに魅力的な車室内環境を実現し、快適性と機能性を兼ね備えたデザインにより、長時間の運転でも疲れにくい環境としているのが特徴。
特に目に付くのは、2つの大型デジタルディスプレイで構成される最新のフルデジタルクラスタ、「スマートダッシュ」で、1つ目のディスプレイはステアリングホイールの後ろに位置し、車速やエンジン回転数などを表示。さらに、周囲の車両や歩行者との安全距離を保つための先進運転支援システム(ADAS)とも統合されている。
<スマートダッシュ>
2つ目のディスプレイはダッシュボードの中央に位置するセンターインフォメーションディスプレイで、全てのインフォテインメント機能を統合したデジタル・タッチ・スクリーンとなっている。
■デジタルツールでさらに燃費の最適化を実現
オンラインプラットフォーム「My Scania」を通じて、PCやスマートフォンから運送事業者が車両の稼働状況やドライバーの安全性・運行状況をリアルタイムで管理・監視することも可能になった。
「My Scania」は、ドライバーの運転スタイルや運行形態を自動的に評価し、改善ポイントを明確化。これにより燃費の最適化と経営効率化を実現、さらに車両ごとの点検・整備予定日をシステム上に登録することで、車両の稼働時間を効率的に管理することも可能としている。
また、ドライバーが自身の運転・運行スタイルを認識し、改善することで燃費向上を目指すドライバーアプリの利用も可能。このアプリにより、ドライバーはスマートフォンから 自身の運転スコアと改善ポイントを可視化された情報として確認できる。このアプリは、ドライバーが自身の運転スタイルを客観的に理解し、燃費効率を最適化するための有効なツールとなる。