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2024年02月08日 12:00 / 施設・機器・IT
Hacobu(ハコブ)は2月8日、トラックドライバーの働き方を変えるスマホアプリ「MOVO Driver(ムーボ・ドライバー)」の「物流情報マップ」に「構内見取り図」機能を実装した。
<構内見取り図機能を追加>
MOVO Driverは、無料で利用可能なスマホアプリで、トラックドライバーの働き方を変え、ドライバーの仕事に対するイメージそのものを変えることを目的に、2023年6月に提供を開始した。「物流情報マップ」は、2023年10月に実装したもので、全国の物流拠点情報、軒先条件のほか、大型車が駐車可能なコンビニやシャワー付きのガソリンスタンドなどの地点情報を登録しており、ドライバー業務に役立つ情報を皆で追加し、ドライバーがマップ上で確認できる。今回は、「物流情報マップ」に「構内見取り図」機能を追加した。
<構内見取り図機能の利用イメージ>
構内見取り図機能では、ドライバー自身や物流拠点の担当者等が、軒先条件を地図上に描いて投稿することができる。入口や出口、受付、構内待機場などの場所を記入し、物流拠点での動線をイメージできる。
これまで、軒先条件をテキストだけで伝えるには限界があり、地図上に必要情報を記載して情報伝達が行われていた。ただ、地図上に情報を描いて情報伝達するには「地図をキャプチャしてから、お絵かきツールで記載、そして伝達」という複数アプリの経由が必要で煩雑さがあった。新機能ではアプリ上で全てが完結できるようになった。
<地点情報の項目追加と外部機能との連携向上>
各地点情報の項目に、電話番号やURLなどの項目を追加し、GoogleマップやYahoo!マップでルート検索できる機能を追加した。これにより、タップするだけで、経路探索や電話発信が可能になった。地点の情報を確認したあと電話やHPで確認するなどスムーズに次のアクションにつなげられる。
さらに、補足情報の項目を追加した。物流拠点に関する情報を、自由に入力できる項目を追加したことで、トイレの利用可否や入場時のルールなど、定型の項目ではカバーしきれない内容を自由に入力できる。
物流領域では、2024年4月からドライバーの時間外労働の上限が年間960時間に規制されることで、さらなる人手不足が懸念されており、ドライバーの働き方改革は喫緊の課題となっている。
そのような中、ドライバーは日々の業務で必要となる物流拠点の軒先条件などの情報を取得するためにも、同僚や納品先に直接確認して管理するなど、その確認と管理に負荷がかかっている。特に、軒先条件は言葉や文字のみでは分かりづらい傾向にある。新規就労するドライバーにとっては、どのように情報収集をすればよいか分からず、ドライバーの新規就労の障壁が高くなる一因ともなっている。このようなドライバーの手間やストレスを軽減したいとの思いから、軒先条件を視覚で共有しやすくなる機能を実装した。
今後は、物流拠点の担当者が情報を追加するための機能を追加するなどし、あらゆる情報が集まるプラットフォームを構築する。さらに、ドライバーと物流拠点とのコミュニケーションを深める機能も拡充する。トラックドライバーが働きやすくなるための機能を拡充することで、「ドライバーにとってなくてはならないアプリ」を目指す。