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2024年02月20日 14:49 / 経営
横浜ゴムは2月20日、タイヤに関するデータの標準化やデータへのアクセスのためのソリューションの定義に取り組む国際団体「GDSO(Global Data Service Organisation for Tyres and Automotive Components)」に2024年1月に加盟したと発表した。
<GDSO>
GDSOはタイヤのバリューチェーンにおける様々な企業がデータを効率的に読み取れることを目指し、タイヤに関連するデータの標準化、データアクセスによるソリューションの定義、オンラインのタイヤデータアクセスに取り組むソリューションの開発、データアクセスを容易にするWebサービスに関する世界的な協定の確立を進めている。
すでにRFID(Radio Frequency Identification)を含む様々な技術を用いてタイヤのIDに基づくデータの共有を可能にするプラットフォームを開発済みで、現在はタイヤのライフサイクルを通じて重要な情報を収集する新たなサービスの構築に取り組んでいる。
RFIDは、電波を用いた無線通信技術によってタグのデータを非接触で読み書きする技術。これを活用しタイヤの個体識別管理を行うことで、品質保証(不具合発生時の対応、模造品の排除など)、製造や装着時期、メンテナンス履歴の把握による安全性向上のためのトレーサビリティー、工場や倉庫内での在庫管理や物流の効率化などが期待できる。横浜ゴムはすでにRFIDを搭載したタイヤの技術開発を完了しており、今後はRFIDで取得したタイヤに関する特定のデータを顧客ニーズの向上に活用する手法を検討していく。
主要タイヤメーカーでは、既にブリヂストン、コンチネンタル、グッドイヤー、ミシュラン、ピレリ、住友ゴム、ネクセンタイヤなどがGDSOに加盟している。
横浜ゴムは、タイヤに関する様々なデータを活用するためのプラットフォーム構築を推進する活動に参画し、またタイヤデータ管理プラットフォームでの正確、信頼できる最新データへのアクセスの提供、データにアクセスするために必要なアプリケーションの開発および保守を進めることで、タイヤ業界の業界標準への対応に取り組んでいくとしている。