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2024年02月27日 15:02 / 動画
日野自動車は2月27日、建設中の新丸山ダム(岐阜県加茂郡八百津町、御嵩町)で、自動自律建機等と自動運転ダンプ(レベル4相当)のDX施工に向けた実証実験を、2023年12月までの4カ月間、大林組と実施したと発表した。
<自動運転ダンプトラック外観>
日野と大林組は、互いの知見を合わせて自動自律建機等および自動運転ダンプの実用化に向けて取り組んでおり、両社での建設現場における実証実験は、2020年11月に三重県の川上ダム建設現場で実施以来二度目となる。
今回の実証では、自動自律建機、自動運転ダンプ、有人運転建機、有人運転ダンプを、大林組の開発する建機フリートマネジメントシステム下で管制。掘削積込みから運搬、敷き均し、転圧までの盛土工事を、計画から品質管理まで全自動化した実現検証を実施した。
<荷積みエリア>
<荷下ろしエリア>
実証に用いられた自動運転ダンプは、「日野プロフィア」をベースに自動運転技術を搭載したもの。日々刻々と変化する施工現場内の不整地において、前後進、自動ダンプアップ/ダウン等のオペレーションを実行した。車両の自己位置把握や走行安全機能はこれまでの実証実験から大幅なレベルアップを図るとともに、外部指示に基づく自動経路生成や他車両との相対位置把握、高精度な正着制御を新技術として搭載している。なお、本実証では安全を最優先し、想定外の事象に備えてシステム監視者が乗車した。
■新丸山ダムにおける自動運転ダンプトラック紹介映像
日野では、本実証の結果を踏まえて実用化に向けた検討を進めるとともに、今後は自動運転トラック複数台が連携する無人化施工の実装を目指すとしている。