ダイハツ/井上新社長が所信表明、不正原因の修正に注力
2024年03月01日 14:07 / 経営
ダイハツ工業は3月1日、親会社であるトヨタ自動車の井上雅宏氏が同日付で新社長に就任し、所信表明を行った。
<井上雅宏新社長>
井上新社長はダイハツの不正問題について「成長の過程で、各職場が果たすべき業務の質と量が拡大してきたにもかかわらず、現場の声、困り事を吸い上げきれず、課題を残したまま業務を遂行させてしまったことが、今回の不正の原因」と指摘。「この現象は、2009年、急速な台数拡大期に米国で品質問題を起こしてしまったトヨタの状況と同じ。今は一旦立ち止まり、課題を修正して、再び前に走り出したい」と考えを示した。
また新たな経営体制について「今回新しくリーダーとなる取締役4人は常に同じ目的を共有し、ワンボイスで経営方針をお伝えしていく。競争の激しいグローバル自動車産業において、根回しや忖度にエネルギーと時間を浪費している暇はない」とし、「働いて安心、役割で仕事、現場主義の3つを合言葉に、ワンチームで働き、笑顔溢れる会社を目指していく」と意気込みを語った。
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