NVIDIA/最新車載用AI半導体が自動運転トラック等で採用

2024年03月21日 15:27 / 施設・機器・IT

米NVIDIAは現地時間の3月18日、同社主催のAIカンファレンス「GTC2024」で、運輸業界の大手企業がEVや長距離トラック、自動運転車などの次世代車に、生成AI機能搭載の車載用半導体「NVIDIA DRIVE Thor」を採用していることを発表した。

<NVIDIA DRIVE Thor(イメージ)>
20240321nvidia - NVIDIA/最新車載用AI半導体が自動運転トラック等で採用

DRIVE Thorは、機能豊富なコックピット機能に加え、セーフティ対応とセキュリティ対策、高度な自動化や自律運転のすべてを集中型プラットフォームとして提供する、車載用半導体「DRIVE Orin」の後継製品。

GTCでは、BYDをはじめとする大手EVメーカーが、DRIVE Thorを搭載した次世代AI車両フリートを公開。また、乗用車以外にも、トラック輸送やロボタクシー、商品配送車両など、安心・安全な運転業務を確保するために高性能コンピューティングとAIが不可欠な商用車の分野でも、自動運転システムの頭脳として採用されていることが報告された。

商用車・一般車向けのレベル4自動運転技術を開発するNuroは、自動運転システム「Nuro Driver」を駆動するためにDRIVE Thorを採用している。Nuro Driverは、Nuro独自のAIファーストソフトウェアとセンサー、NVIDIAの自動車グレードのコンピューティングとネットワークハードウェアを組み合わせた統合自律走行システムとして、2024年後半にテストを開始する予定だ。

自動運転ソフトウェアソリューションを提供するPlusは、レベル4ソリューション「SuperDrive」の将来世代が自動車グレードの安全準拠のDRIVE Thor集中型コンピューター上で実行されることを発表。同社は、自動運転システム内のDRIVE Thorのコンピューティング パフォーマンスによって、SuperDriveにトラックの周囲の世界を理解させ、安全な運転判断を可能にしている。

自動運転用AIを構築しているWaabiは、DRIVE Thorを活用して、初の生成AIを活用した自動運転トラック輸送ソリューションを市場に提供する。同社は、DRIVE Thorを「Waabi Driver」に統合し、安全で信頼性の高い自動運転トラックを大規模に駆動する予定だ。

WeRideは、ティア1パートナーのLenovo Vehicle Computingと協力して、DRIVE Thorで構築された商用アプリケーション向けのレベル4自動運転ソリューションを複数作成中。同ソリューションは、レノボ初の自動運転ドメインコントローラーAD1に統合されており、機能安全、冗長安全設計、融合、拡張性が必須となる都市中心の幅広いユースケースに使用が予定されている。

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