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2024年03月26日 10:27 / 施設・機器・IT
物流DXプラットフォームを展開するシマントは3月26日、ネッツトヨタ熊本と共同で、自動車の配送を大幅に効率化するためのシステム開発を本格スタートすると発表した。既に実証実験を開始しており、大幅な効率化を実現しているとしている。
現状の自動車配送は、電話やFAX 、紙の帳票などを基に手書きで配車計画を作成、配車計画自体も「行きの便」のみを考えたもので「帰りの便」は空車状態が目立つなど、非効率なものとなっている。こうした非効率な配車の改善は「物流の2024年問題」、さらにドライバーの人手不足などもあり、自動車業界として喫緊の課題となっている。
<自動車配送の現状と課題>
このような背景から、同社とネッツトヨタ熊本は自動車配車計画作成のDX化と、大幅な効率化に取り組む。
今回、開発するシステムは大きく4つの配送プロセスの改善を行う。具体的には「積載車の情報連携」「配車計画の作成」「配送」「配送実績管理」で、手書きや紙での情報管理をデジタル化やルートの自動作成などにより、効率を大きく改善する。
<自動車配送システムの概要>
これまでネッツトヨタ熊本では1日に約40台の車を約13往復かけて配送し、配車計画の作成には約60分かかっていたが、開発中のシステムの一部を用いた実証実験では、配送便数はほぼ同数ながら、配車計画の作成時間を「手書きの約60分」から「アルゴリズムによる自動作成で約10秒」に大幅な短縮を実現したという。
また配送便数に関しては、現状の手書きの配車計画にはアルゴリズムで想定外だった配車条件が含まれていたことから、これらをアルゴリズムに組み込むことで改善可能としている。
同社では今後、ネッツトヨタ熊本と共同で実証実験を重ねながらアルゴリズムの精度向上を計り、システムを改善。その次の段階として、開発したシステムを熊本県内の他社ディーラー、さらには全国のディーラーに利用を働きかけていく。他社ディーラーも共同で利用することで、系列を超えた車両の共同配送が可能となり、日本全体の車両配送を大幅に効率化し、温室効果ガスの削減も期待できるとしている。
<今後の展望>
■シマント(https://simount.com/)